小規模農家のブランディング

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「やはりブランディングが大切です。農家もブランディングをする時代。6次産業化に取り組むなら農業と商品のブランディンングが・・・・」

ブランディング、ブランディング、ブランディング・・・・・

6次化で成功するセミナーみたいなところにいくと、ブランディングを指導されることがあります。農業コンサルの方と話しても、やはり「ブランディング」と多くのかたが言います。

冒頭から何回もブランディングと書きましたが、僕はこの言葉が好きではありません。これだけ連呼しながら嫌いなんかー!という声が聞こえそうですが。

好きでない理由は、曖昧だから

農業法人で働いていた時に、あまりにもブランディングを強調する農業コンサルの方がいたので、「ブランディングとは何ですか?」と刺々しく質問したことがあります。

「商品デザインや企業ロゴなどを統一しお客さんからみたイメージと認知度を高め、商品が高い値段であったとしても、ひとりでに売れていく状態を作ることだ。」と自慢げに言われました。

この説明を聞いて、ますます何をやれば分からなくなったのは僕だけでしょうか。

確かに、大手企業であればこのようなブランディング戦略をとればよいでしょう。お金をかけてテレビCMを流すこともできます。しかし農家にとってそれが当てはまるとは思えません。CMを流すお金なんかないし、デザインだってそこまでお金を掛けられるわけではありません。

では一農家がどうやって”ブランディング”とやらをすれば良いのでしょうか?

小規模農家のブランディング戦略

まずは曖昧なブランディングという言葉に踊らされないようにしましょう。ブランディングをして企業イメージが高まるとは言いますが、それは計測できません。高まったのかどうなのかよく分かりません。無駄にお金を費やすことをやめてください。

小規模農家は計測できることをやりましょう。たとえばブランディングとは、あなたや商品を好きで購入してくれるお客さんの数であると考えましょう。ファンの数です。

結局は購入してくれるお客さんの数を増やすことがブランディングだと言い換えられます。

ただし、やみくもにお客さんを増やせば良いわけではありません。ブレてはいけないことがあります。今までのブログでも何度か触れてきたことです。それは、

1.農家であるあなたの価値観
2.その価値観を届けたいターゲット顧客

この2点です。この2つのどちらかがフラフラした状態で、お客さんを増やしても、その人たちはあなたのファンであるとは言えません。理不尽なクレーマー候補を抱え込むようなものです。

だからこれらがブレないようにして集めた、長期的な関係のお客さん=ブランディング、と捉えましょう。この目的を達成していくために、場合によってはデザインを新しくしたほうが良いかもしれません。企業ロゴの見直しも一つの手です。経営理念を明確化することもよいでしょう。

でもどちらかというと、あなたの価値観を発信するほうが大切です。そして手っ取り早いです。ブドウ農園時代、僕は徹底的にこれをやっていました。お客さんに自分たちのことを理解してもらって、好きになってもらうためのコミュニケーションです。

コミュニケーションとは、マルシェや農園での接客、お便り、メルマガ、お電話、訪問(法人客の場合)などです。

地方農家のことが、潜在的に大好きな都会の人って多いんですよ~。だからこちらから話しかければお客さんは喜んでくれます。快感です(笑)

-田中良介

追伸:
農家、6次化事業者のためのブランディング講座も、いずれ体系立ててあなたに提供したいと思います。

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年には新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞。
2016年より中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナーとしても活動中。

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