農業者も、やっぱり事業プランが必要

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プラン

農業者のあなたは、事業プランを持っていますか?

事業プラン?別名ビジネスプランとも言います。おっと、あなたの拒否反応が出てきましたね。でもこれで終わりませんよ。もっと拒否反応を示してもらいます。

これが事業プランの”基本的”な構成要素です。

1.事業概要
2.市場の動向と顧客ニーズ
3.ターゲティング
4.事業詳細
5.競合分析
6.自社や自社の提供する商品・サービスの強み
7.マーケティングプラン
8.財務計画
9.事業リスクとリスクマネジメント
10.実現への条件

はい、もうノックダウンですか?

ラフでも良いのでプランを作ろう

なんてことを言っても、なかなか作れないのが現実です。よってなんらかの強制力が働く環境に身を置きましょう。先日ご紹介した、クラウドファンディングをやってみるのも手です。補助金を申請してみるのも良いしょう。

誰かにプランを見せないといけない状況を作ります。さらには言うと、〆切がないと作ることは不可能です。外部アドバイザーにケツを叩かれながら、一気に作ることをお勧めします。

特に、6次産業化や農商工連携を進めるには、プランが必要です。やみくもに事業を進めても、浪費して失敗するだけですので。6次産業化プランナーは、このような計画作りを得意としている人が多いので、一度相談してみてもよいでしょう。

でも、プラン通りにいくことはありません

一度プランを作ったらおしまいではありません。それを実行すると、必ず、必ず、必ず、想定外のことが起こります。だから事業プランに縛られてはいけません。市場はものすごいスピードで変化しています。お客さんのニーズも、注意してないと、変わってしまいます。ある日突然、強い競合が現れて、あなたのお客さんを全て奪ってしまうかもしれません。

事業プランは常に仮のプランなのです。一度決めた事業プランを無理に進めようとするのは間違いです。柔軟に見直していかなければなりません。

中には、完璧なプランを追い求めてしまう生産者がいます。アドバイザーの人はもっとその傾向があると思います。キレイな計画を作ることにフォーカスしてしまいます。計画は常に仮でOKです。8割型出来上がったら、即スタートしてください。

PDCAを回す

PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)の頭文字です。僕が昔いた自動車業界ではこの言葉がよく使われていました。

このPDCAをひたすら回すことによって、計画の精度を上げていきます。基本は「小さく事業をスタートしてみて、検証と改善を繰り返す」です。

農業者の大半は事業プランを持っていません。行き当たりばったりで事業を進めてしまいます。これでは上手くいかなかった場合、何がダメだったのか、検証することができません。

だから最低限のプランを作りましょう。完璧なものを目指さず、場合によっては最初は、販売促進プランだけでも構いません。

あなたの拒否反応は、今Maxに達しましたね。
たいへんお疲れ様でした。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
田中良介
世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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