クラウドファンディングの大きな課題とは?

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クラウドファンディング情報 第2弾です。
(前回の記事はこちら ⇒ クラウドファンディングを農業者が使うメリット)

クラウドファンディングはメリットがありますよ~。短期間でお金が集まりますよ~。出資者がお客さんになってくれますよ~。補助金のような、堅苦しい報告書もないですよ~。

おぉ、凄いぜ!クラウドファンディング!
みんなやろうぜクラウドファンディング!

・・・な訳ないです(^^;

そんな美味しい話はありません。今日はクラウドファンディングの真実を深堀してみます。

クラウドファンディングを活用した生産者さんの話

先日、クラウドファンディングを実践した生産者さんの話を聞いてきました。長野県で「しこくびえ」という希少な雑穀を生産されている方でした。この「しこくびえ」を復活させ、全国供給したいということでクラウドファンディングを活用されました。

・支援金額の設定は、3000円、4000円、1万円、3万円、5万円
・目標金額は100万円
・実際集まった額は102万円。支援者数は73人
・クラウドファンディング運営会社へ支払う手数料は、集まった額の17%
・手数料を引いた後、手元に残る額は、80万円強

出資者に対するリターンは商品そのものです。たとえば、雑穀を使ったクッキー、パウンドケーキなどです。出資者には、その金額に応じて、農業体験や料理講習会へ参加権も付与されます。

以前のブログでも書きましたが、クラウドファンディングには、お客さんを先に集められるというメリットがあります。出資者は、要するにお客さんです。商品代金を前払いをしてくれるわけです。

とても上手くいった事例のように思いますよね。僕も最初はそう思いました。しかし、その裏に隠された苦労がどのようなものだったのか、じっくり深堀してきました・・・

集まった102万円の内訳とは

集まった102万円のうち、7割を知人友人から出資してもらったそうです。その他の不特定多数の人から3割ほど。

支援者集めで一番活用したのは、FacebookなどのSNSだそうです。クラウドファンディングに取り組んでいることを投稿し、知り合いにまずは知らせました。友達が「仕方がないなー。面白そうだし支援してやろう!」と言って、出資してくれたのが現実的なところ。見知らぬ人は、なかなかお金を出してくれません。

一番の苦労は、クラウドファンディングを実施していることを広報する手段だということでした。地元紙にも、小さく取り上げてもらったのですが、期待するほどの効果はありませんでした。

またインターネット経由でお金を集めるため、ネットに不慣れな人は出資しにくいというデメリットがあります。特に高齢者の方たちですよね。この方たちはお金を持っているのに・・・

インターネットを介して物を売る難しさ

自社ネットショップを運営している人なら分かると思います。ネットを介して商品はなかなか売れません。最初は、バカバカ売れると期待したのに・・・。多くの場合は期待外れとなります。

何億というサイトがあるなかで、あなたのネットショップがお客さんの目につくことは稀だからです。お客さんからなかなか見えないんです。

方法として、集客力のある媒体、例えば、楽天やアマゾンに出店するやり方もあります。しかしその分、手数料をごっそり持っていかれます。

また、ネット広告を打つ手段もあります。しかし大金が必要ですし、細かいノウハウが求められます。素人が太刀打ちできる世界ではありません。

時間をかけて、ブログやSNSで情報発信すれば、お金を掛けず集客ができます。しかし、これだと時間と手間というコストがかかります。これをどう考えるかはあなた次第ですが、簡単ではないことは確かです。

クラウドファンディングは結局のところ、前金で商品を売るネットショップという考え方もできます。ちょっと荒っぽい表現ですが。集客の難しさは、ネットショップと同じなのです。

え、うちは口コミで広げられる自信があるって?

はい、これよく聞く意見なのですが、口コミによる拡散を当てにしてはいけません。口コミ自体を、コントロールできないからです。運まかせのマーケティング手法だということをお忘れなく・・・

日頃からの集客がものを言う

クラウドファンディングをやるだけで、簡単にドッカーンとお金が集まるなんてことはないということが、ご理解いただけましたか?

あなたが既に、多くのお客さんや支援してくれそうな知人を十分抱えていれば、クラウドファンディングでお金を集めることはさほど難しくないでしょう。彼らに、「社会に貢献するこんなに素晴らしいプロジェクトをやりたいんだけど、お金出してちょ。」と言えばいいだけです。

日頃から、少しずつでもいいので、お客さんを集めましょう。顧客リストに積み上げていってください。あなたに出資しても良い!というファン層を築き上げてください。

またクラウドファンディングを開始した後の話になりますが、運営会社側でも、ある程度の支援者集めサポートが用意されています。例えばメディア掲載サービスです。これらも抜かりなく活用してください。

それでもクラウドファンディングを今すぐやることをお勧めする理由

卵が先か、鶏が先かの議論になるのですが、先走ってクラウドファンディングをやってみることをお勧めします。

自社農園や商品のことを振り返って、PRする方法を考える良い機会になるからです。集客やネットショップ運営のノウハウにもつながります。学びが多いということです。

目標金額に達しなかったら、クラウドファンディング運営会社へ支払う手数料は発生しません。あなたにお金のリスクはありません。ちょっと恥ずかしい思いをするだけです。

農業者のあなたも、前に進むために、いっちょやってみませんか??

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年には新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞。
2016年より中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナーとしても活動中。

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