少ないことは豊かなこと

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昨日は世界的な傾向としてスーパーフードの話しをしましたが
今、日本の消費者から求められているものは何だと思いますか?

「無添加」という言葉に反応する人は多いと思います。でも僕だけでしょうか?この言葉は若干曖昧であり、盲目的に良いと思っていいのかな?騙されていないかな?と思ってしまいます。

表ラベルに無添加、無着色、化学調味料不使用などと書かれていて、この商品は良いと思って購入し、裏面を見てがっかりしたことが幾たびもあります。

たとえば、飲むお酢(フルーツビネガー)。裏面の原材料を見ると、果実酢、果汁・・・・と書いてあります。え?お酢の原材料がお酢?じゃあ、その中には何が入っているのかな?でもその中身までは書かれていません。

他の例でいうとプロセスチーズ。原材料にはチーズと書かれています。チーズの原料がチーズ?その中には何が入っているのか?これも分かりません。

この程度ならまだマシなのですが、添加物いっぱいの加工品は未だに多く売られています。大手企業ならまだしも、きらりと光る差別化を図らないといけない小規模生産者が、添加物いっぱいの加工品を作っていたら、それは他の商品の中に完全に埋もれてしまいます。

6次化を進めるにあたって今求められている重要な概念をご紹介しましょう。
色んな生産者さんにアドバイスをさせてもらうとき、できるだけお伝えするようにしています。その概念とは・・・

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Less is More

意訳すると「少ないことは豊かなこと」となります。
この言葉は、東京駅でショップを運営されている良品工房さんに教えてもらいました。

原材料は1つないしは2つ。お砂糖や生クリームなどで味付けをするのではなく、太陽の力を借り、風の力を借り、温度変化の力を借り、微生物の力を借り・・・・、そうやって作られたシンプルな加工品のことを言います。

シンプルなのですが、これってものすごく贅沢なことなんです。感覚として分かりますか?
ものの溢れる現代社会では、足し算より引き算が求められます。今の消費者は、シンプルな本物を求めています。価格は二の次ぎです。

生産者にとっては、原材料の味がそのまま加工品に現れるので、手を抜くことができません。手を抜くとすぐに味に出てしまいます。着実に誠実にモノづくりをしなければなりません。ある意味厳しいことですが、当然取り組むべき姿勢でもあります。

例を挙げましょう。ブドウ園の秀果園の加工品は、原材料は基本的に巨峰のみ。それを乾燥する、搾る、煮る、酢酸発酵、酵母発酵など工程を変えることにより、様々な加工品を作っています。干しブドウ、ジュース、ソース(ビンコット)、ビネガー、スパークリングワインがそれにあたります。

秀果園でも昔は漠然と「無添加」ということで6次化を進めてました。でもこれは世の中にありふれている言葉であり、差別化ができません。しかし一年ほど前から、Less is Moreという考え方を取り入れ、自分のスタンスを今一度整理することによって、急に差別化が図れるようになってきました。

でも上で述べたように、原材料の品質や製造工程で気の緩みがあると、すぐに味に出てしまいます。ある意味、厳しい戦いです。絶対に気を抜かずに、世の中に価値あるものを提供していく意気込みを持ち続けなければなりません。これを継続できると、安定的な商売につながります。

あなたの加工品をLess is Moreの考え方で、再構築するとどうなるでしょうか?同じ商品が見違えるようになるかもしれません。お客さんに新しい切り口で、商品説明ができるようになるかもしれません。

ぜひ一度考えてみてくださいね。

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年には新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞。
2016年より中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナーとしても活動中。

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