「かたいな・・・」
檀上に立つやいなやホリエモンは言いました。
「だから農業に人が入ってこない。」「こんな普通の講演会場じゃ何も面白くない。」そんな愚痴から講演会が始まりました。
先日、長野市で開催された、信州農業MBA特別公開講座の冒頭シーンです。堀江貴文さんが農業を語ると言うことで、聞きにいってきました。
さすがホリエモン。いきなり持論を展開します。言い方が奇抜であるため、一瞬何を言っているのか分かりません。でも僕なりに理解したホリエモン語録と、その解説をご紹介したいと思います。農業者にとっては耳が痛いけど、役に立つ内容です。
日本の農業はカッコ悪い。
講演会場を見渡して堀江さんが次に言ったことが「もっとレーザー光線を当てたり、農業者がかっこよく見える演出をしないといけない。」ということ。アメリカのナパバレーではワイナリーで働く農業者がかっこいいそうです。確かにナパのワインをみるとかっこいい印象があります。
今の日本の農業はいわゆる3K業界です。これでは人を引き付けることができません。若い人が就職したり、就農したいと言う気にならないでしょう。やはり人は、美しくて、かっこ良いことに引き付けられます。それが現実です。
農業はイノベーションから取り残された業界
その理由は規制が強いこと。農家が必要以上に守られていて、新規参入がしにくい状態にあります(最近は徐々に変化してきていますが)。それに対して和食は世界に自由に広がり認められています。それは日本の飲食業界は規制が弱いからだ、ということに最近気が付いたと仰っていました。
おいしいラーメンが売れるわけではない。おいしそうなラーメンが売れる。
次に言っていたのは、商品は情報がセットだと高く売れるということ。人間の味覚なんていいかげん!野菜の味もたいして変わらない!まじめに愚直に味のクオリティを追及すれば良いわけではない!農業者もウンチクをしっかり垂れて、美味しい理由を伝えなければならない。食べる人はその情報をセットで味わうのである、と。なるほど、これは奥が深い~。
経営理念を考えている奴はヒマ
この発言には聴衆が一瞬引きました。世間一般的に、企業は経営理念を持つべきだと言われています。それを堀江さんは一蹴したのです。でも僕が思うに、堀江さんが言いたいのは、まず行動しろということだと思います。行動しながら、失敗もしながら、その中から本当の理念が出てくるのだと思います。経営理念をじっくり考えていて行動できないくらいなら、まず行動してみる方が大事だと。
あなたは共感できることがありますか?
堀江さんの話し、僕にとって府に落ちる内容も多かったです。さすが荒波にもまれながら経営をしてきた人です。あなたは共感できることがありますか?
でも実は全く意味の分からない話しもありました。堀江さんは自宅を持っていないそうです。ホテルや友人の家を渡り歩いているとのこと。これからはモノを持たない時代になるので、家を持たない生活をしているらしいです。「まだ君たちには分からないだろうけどね!」とのことでした。はい、一般人の僕には良く分かりませんでした・・・
分かる人がいたら教えてくださいm(__)m
-田中良介
この記事を書いた人

- 世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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