アグリマーケティング株式会社の事務所は長野県上田市にあります。
そうです。真田丸のおひざ元です。あなたは大河ドラマ見てますか?僕も毎週欠かさず見ています。信州、上州(群馬)、越後など、僕の活動エリアの地名がでてきて、嬉しくなります。
現代社会では、高速道路も新幹線も通っているので、どこでも直ぐにいけますが、当時は馬で移動ですよね。よくまあ、真田信繁はあっちこっち動き回るなぁと感心してしまいます。
この前の木曜日、仕事の合間に上田城に行ってきました。ちょうど桜が満開でした。平日なのに、どこもかしこも駐車場がいっぱいで、少し離れたところへ停めざるをえませんでした。週末になると、信じられないくらいの人が集まってきます。いま上田がホットです。
城内の桜並木は圧巻です。屋台もいろいろ出ていました。外国の人も結構来ていました。上田城には何回か行ったことあったのですが、今回は、今まで気にしていなかったものに目がいきました。
それは真田井戸です。
ドラマでも紹介がありましたが、この井戸からは、抜け穴があって城北の太郎山に通じていたそうです。敵に包囲されてもその抜け穴より逃げました。また兵糧を運び入れるにも、城兵の出入りにも不自由しなかったといいます。
でもあなたはここで疑問に思ったはずです。本当にその井戸は太郎山までつながっているのか?大河ドラマでは、詳細な解説がなかったので、僕もちょっと気になっていました。よって井戸の近くにいたガイドさんに質問してみました。
実際は・・・つながっていなかったそうです。なぬ!それは残念・・・伝説を調べるため、後世に調査が入ったそうです。そうしたら、つながっていなかったとのこと。
でも、ガイドさんが言うには、上田城は再建されたものなので、戦国時代当時のことはよく分からないとのことです。だから、真田の時代にはつながっていたかもしれない。しかも井戸の深さが城壁より深いところまである。だから、やはり当時はつながっていたかも、ということでした。
しっくりこない答え・・・
伝説がなければ、全く何の変哲もない井戸です。しかしストーリーを結び付けることにより、人々の印象や関心が一気に高まります。僕も思わず見に行ってしまいましたから。
これがストーリーの持つ力です。お客さんに何かを訴えたいとき、文章を読んでもらいたいとき、ストーリー性を持たせるのが、とても効果的です。
・あなたの農園の発祥のストーリー
・6次化商品開発のストーリー
・品種の誕生秘話
・農業経営で苦労をしたこと
・その土地につたわる伝説・・・
自分や先代がやってきたことで、何か語れることはないか振り返ってみましょう。何か見逃していることはないですか?僕は農業コンサルタントとして活動していますが、担当している生産者さん本人が気づいていないストーリーに、僕が先に気が付くことがあります。
これは僕がコンサルであるからとか、経験があるからではありません。本人にとっては灯台もと暗しなだけなのです。そんな時は、友人や取引先などにアドバイスをもらうのがよいです。
よくあるのが、信州の美しい風景や食文化に、生産者本人が気付いていないパターン。生まれたときからそれに慣れ親しんでいるため、それが日常になってしまっているのです。その点、僕は出身が大阪であるため、信州の素晴らしさがよ~く見えます。
あなたのストーリーには、お客さんを引きつける力があるはずです。そのメッセージをお客さんに語ってみましょう。文章にしてもよいでしょう。ストーリーがそのままマーケティングのメッセージになります。
チャンスがあれば、あなたも上田に遊びに来てくださいね。
真田丸、来週の大阪編が楽しみです!
この記事を書いた人

- 世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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