雨が降る寒い悪天候の中、いかに売るか。
バスの観光客が来る1時間ほど前に、直売所の現場で顧客に直接売る経験などない私がとった行動とは・・・。
現場で、真剣に「戦略」を考えた ことです。
まがりなりにもコンサルティング的な仕事をしてきた私です。自分で自分をマネジメントする感覚で考えました。ここで、戦略か戦術レベルかの議論は棚上げします、必死でしたから(笑い)。事前に考えたことがアバウトな戦略で、具体的に実行したことが戦術レベルといった程度の事とします。
直感的に3つを思いました。
仮説として「筋道」を考え、実行しつつ検証し変更していくという、シンプルな発想です。(会議室のホワイトボードを使っての考えではなく、現場で雨の中の発想です。)
3つとは・・・
◆その場の環境を活かす ◆ポップ広告重視 ◆接近戦を挑むです。
まず、一つ目の「その場の環境を活かす」とは・・・
“あらかじめの条件不利などはない、どう活かすかだけ”という考えです。
その日の天候から顧客の心理を読む、関連購買を考える。また、出店の場所等から同じ商品を扱う競合店との関係、客の導線を観察することです。また、今後の天候を予測して扱い商品を選択する等です。その日の条件を有利にできる設定を考えることです。雨の寒い日が有利になる戦略とは何か。
二つ目の「ポップ広告重視」とは・・・“手書きで違いを見せて、短時間で売る” ここだけ情報を強調することです。それには、売りたい商品を優先順位で選択し、その日の天候を活かす文言を考え、お得な価格と思って買ってもらう。
三つ目の「接近戦を挑む」とは・・・“1人の相手に話しかけ、やたら大きな声は出さない” ことです。呼び込むため、やたら大きな声を出している兄ちゃんがいますが、私にはわかりません。雑踏といえども、一人のお客に話しかけるのが有効と思います。それはなぜか。
さて、10時30分ころから、雨の中、バス客が界隈を歩き始めました。
S直売所の売上アップに向け、私のチャレンジが始まりました・・・。
この記事を書いた人

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長谷川戦略マーケティング研究所所長
1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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