本当はいい加減な味覚の話

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家族でシードルのイベントに行ってきました。

場所は長野県飯綱町のワイナリー、サンクゼール本店です。シードルとは、リンゴの発泡性ワインのこと。リンゴ栽培が盛んな飯綱町の、6次産業化の商品でもあります。

僕自身は、前職でワイン作りに少し関わってましたし、今は長野県東御市ワインフェスタの事務局をやっています。だから、それなりにワインには詳しいのですが、シードルを真面目に(?)飲んだことがありませんでした。だから真面目に(?)しっかり飲んできました。

シードル関係者とも、交流を深めることができました。知り合いもたくさんいました。真面目に(しつこい!)飲んでいる合間に、仕事の話しもできました。関係者のみなさん、ありがとうございました。

絶滅危惧種である、高坂リンゴを使ったシードルや、酸味の効いたブラムリーのシードルなど、興味そそれらる発泡性ワインを味わうことができました。

イベントのなかで、テイスティング(飲み比べ)セミナーがありました。国内外の13種類のシードルを飲み比べできます。本場フランスや、イギリス、ドイツの銘柄もテイスティングできます。講師の方からも目から鱗の、シードル豆知識を教えてもらえました。

あなたは、ワインなどのテイスティングをやったことありますか?順番に飲み比べて、香り、見た目、酸味、渋み、甘味などを、自分なりに評価していきます。

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評価するといってもそんなに難しいことではないです。自分が感じた酸味、甘味、苦味/渋みのレベルを、以下写真にあるマトリクス表に、順番にシールを貼りつけていくだけです。

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参加者は10人程度。まあ、有料セミナーに参加するくらいなので、それなりに皆さん、飲むことが好きな方だと思います。舌がこえている方々でしょう。

飲み比べると、その違いがよく分かります。単体で飲むと渋みを感じなかったものでも、比べると、やはり違いは明確ですね。

13種類を飲み終わって、隣の女性が付けた評価と自分の評価を見比べてみました。

あれ!まったく違う!

そんなバカな。僕の舌がおかしいのか?

甘いの基準も、酸味の基準も、渋みの基準も、全く異なるところにシールをつけているのです。よくまあここまで違うと関心してしまうほど。僕が酸っぱいと判断したシードルを、隣の方は甘いと評価していたりします。

まじで?と思ったので、前の人の評価も見てみました。これもまた、独自の評価をしていて、僕や隣の女性とも全く異なるのです。

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人間の味覚は、いい加減・・・

誰の味覚が正しいかは分かりません。でも僕自身、甘い、酸っぱいの判断もまともにできていなかったのではないかと思います。もし、目隠しして飲まされていたら、あ~恐ろしい。さらに味の評価はチャランポランになっていたことでしょう。

一応、僕は色んなワインを飲んできていますし、それなりに味も分かるようになっていると自負していました。その自負は、みごとに崩れ去りました・・・

生産者のあなたが、商品を販売するときも、お客さんの味覚はいい加減だということを知っておきましょう。「酸っぱいですね」と言われても、それがどのレベルの酸味なのかは人それぞれです。

美味しい/まずいの評価もいい加減だと思っておいた方がよいです。

人は情報とセットで味を感じる

人は情報とセットで味を感じます。情報とは、作り手から発信される商品のうんちくです。また生産者の人柄が良く見えれば、それだけで同じものが格段に美味しく感じます。

妥当な表現ではないかもしれませんが、お客さんの味覚を誘導してあげましょう。誘導しないと、どこに飛んで行ってしまうか分かりません。

こだわりの、繊細な味であればあるほど、一般の人はその味に気付くことができません。すなわちあなたの農産物や加工品が、ひとりでに美味しいと評価されることはないのです。

– 田中良介

P.S.
実は僕は唯一、梅干しがたべられません。
だれか、その美味しさを教えてくださいm(__)m

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社記者(特派員)としても活動中

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