息子に農業を継がせたい父親がとった行動とは・・・

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私は、4月から長野県上田市の農産物マーケティングのお手伝いをしています。

農業生産者は高齢化し減少する傾向にありますが、担い手をどう確保していくか。国や県レベルで新規就農支援策を講じていますが、見通しは依然不透明で、上田市もさほど違いはありません。

そんな中、近頃「上田市・農業の未来を語る」シンポジウムが開催され、市内で活躍する3人の若手農業者の報告発表と、パネルディスカッションが行われました。
私もパネラーで参加しましたが、3人の発表を聞き、共通していることが3つあると感じました。
一つは、「情熱」を持っていることです。それも現実を直視した「静かなる情熱」です。私は熱っぽく農業を語る方を少なからず知っていて、リーダーとしてそれぞれ活躍しているのですが、3人は上田市の現実を冷静に分析し、自らの方向を見据えています。そこに地域を農業で持続的に発展させたいという地域を愛する情熱があります。

二つ目は、「仲間」を大切にしていることです。中山間地なので、ほとんどが小規模生産者であり、お互いに助け合ったり情報交換をしつつ、新たな挑戦をしています。

私が肝心なことと思うのは、三つ目です。
それは・・・

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「父親の存在」です。

3者3様ですが、大きく影響を受けています。
その中でも、一人の方の話に聞き耳をたてました。

その方の父親は、息子に何とか農業を継がせたいとの思いから、ある行動をとっていました。その行動とは・・・

「息子に農業は儲かると思わせたいので、小さい時から無理をしてでも美味しいものを食べさせていたとのこと。これは、当の父親からも裏付けを取りました(これは元金融機関職員の性でしょうか・・笑)

息子は、美味しいものを食べれるのが裕福と思っていたので、農業は儲かると信じ、後を継ぎたいと思ったとのこと。

一般に聞く話は、父親が「農業は儲からないからやめておけ」といい、後継ぎがなく離農するケースです。この父親のような確信犯で息子を洗脳するケースはまれでしょう。

しかし、私はこの父親と話をしていて、彼はやがて環境問題や食糧問題に直面するであろうこと、農業生産者が減少し、かえってその存在が貴重になることを直感していたと言います。だから農産物を育てるように、息子も手間暇をかけて育てたと言います。

今の若手農業者も、今後結婚し子育てする時、子供に美味しいものを食べさせてほしいと思います。そう無理をしてでも。

ここでの学びは、
○農業の未来は、統計数字からではなく、一人一人の若手農業者と語り事例を積み重ねる中で共通項を見出し描いていくやり方が有効と思います。このやり方を
→帰納法=「帰農法」といいます。

○農業の大切さは、父親が自ら息子に心を込めて語り交わり伝えることです
→そう、交わるという字には、「父」があります

もう一人、養豚農家の若手後継者と父親の話をします。
次回に・・・。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員。中小企業診断士。

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