手軽に付加価値をつける方法

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さて質問です。
これは何でしょうか?(上の写真)

柑橘系でしょうか?
リンゴでしょうか?
梅でしょうか?

全く分からなかった人も多いと思います。検討もつかないでしょう。
一方で直ぐに分かった人もいるはずです。一部の人にとっては、こんなの常識ですよね。
意見が完全に分かれます。

答えは・・・クルミです。

そしてそれを知っているのは産地の人。

収穫は秋ですが、今の梅雨時期のクルミはこんな色をしています。産地に住んでいなければ、こんなこと知らないですよね。僕も大阪出身なので、最初にこれを見たときはビビりました。これがクルミの正体か!?ってね。

秋のクルミはシワシワですが、今のシーズンはこんなに若くてツンツルテンです。季節になれば中からシワシワのクルミが出てきます。(英語が多くてすみません。)

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それはあなたにとって常識なだけ

長野県の東部地区では、家の庭や街路樹としてクルミの樹を見かけます。だから産地では子供のころから、見慣れています。これが日常なのです。そこに驚きや感動はありません。ああ、クルミだなって。

先日のブログで、「都会のバイヤーにとっての悩みは産地が見えないこと」と書きました。その一例として、今回クルミを取り上げてみました。
https://agri-marketing.jp/2016/06/13/post-1572/

もちろん、バイヤーさんもクルミに詳しい人はいます。でもそれは秋に採れる”クルミ色”のクルミです。梅雨時期のクルミを知っている人はあまりいないでしょう。もしあなたがクルミの生産者であったり、クルミを使った商品を作っているなら、こういう情報をバイヤーさんに教えてあげてください。

きっと喜んでくれるはずです。驚いてくれるはずです。もちろん今時期はまだ食べられませんが、産地や商品の付加価値情報へとつながります。(ちなみにこの中にクルミが入っています。これも知らない人が多いです。)

応用編として、このクルミの写真を見て豆知識を得たバイヤーさんが、次にどのような行動をとるか分かりますか?考えてみてください。

その先の彼らにとってのお客さんに、若く青いクルミのことを自慢げに伝えます。シェフであれば、食事にきたお客さんに誇らしげに語ることでしょう。個人のお客さんであれば、食事会にでも行ったときに、ほかの奥様方に教えてあげるかもしれません。産地の豆知識を知っていることって、ちょっとした自慢なんです。

あなたの商品を購入するお客さんは、あなたを通して産地を感じたいのです。繋がりを実感したいのです。そしてちょっと自慢したいのです。

農家であるあなたにとっての常識は、都会の人やバイヤーさんにとっての常識ではありません。だからあなたは知っていることを気軽に情報発信をすればよいのです。

まだ色づいていない姿を見る感動

ここではクルミの例をあげましたが、他の農産物でも同じです。あなたの作物で、あなたが常識であると思っていることをバイヤーさんに教えてあげましょう。

一つの面白い切り口としては、まだ色づいていない作物を見せることです。お客さんは、旬の完熟した作物のイメージしか持っていません。

ブドウを例に挙げると、秋のブドウ狩りシーズンのイメージが、ブドウの全てなのです。当然だれでも、青く若い時期があることは分かっています。しかしですよ。感覚的には、旬のブドウが最初っからぶら下がっているような錯覚があります。

まさか??と思った生産者の方もいるかもしれませんが、これは僕の経験にもとづく事実です。僕は、マルシェ販売時に、若く青いブドウをぶら下げて、お客さんの反応を何度も確認しました。(これも面白い内容なので、詳細を次回以降に書きます。)

早旬の青い作物を見せるだけで、都会のお客さんは感動を覚えるのです。

あなたの商品に、手軽に付加価値を付ける方法でした。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社 特派員としても活動中
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