生産者の職業をグローバルスタンダードで言うと・・・

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ブドウ農園で働いていたとき、ちょっとした遊びをやっていました。

それは名刺の肩書きを、その時々で書き換えるというもの。自社プリンターで印刷していたので、実はこっそり自由に書き換えていました。

例えば・・・

営業・マーケティング部長
→これはまじめバージョン

6次化ディレクター
→6次化やっていることをアピールしたいとき

セミドライ葡萄プロフェッショナル
→専門家感を出したいとき

アジア・北太平洋地区統括本部長
→相手をびっくりさせたいとき。実際には日本とシンガポールだけですが。

小規模農家アドバイザー
→2~3回アドバイスしたことがあったので。

軽井沢店 店長
→店舗があるわけではないのですが、軽井沢メインで活動していたので。

実際は、信州の片田舎の農家なのです。でも肩書きによって相手の反応が異なります。「アジア・北太平洋地区統括本部長」と書いた名刺を、百貨店バイヤーさんに渡したとき、相手は仰天していました。

この反応を見るのが、ちょっとした楽しみでした。なかには肩書きによって態度がコロッと変わる方もいらっしゃいました(笑)。

でも肩書きに左右されるのは、何も相手だけではありません。自分もしっかり左右されます。

「アジア・北太平洋地区統括本部長」のときは、本当にアジアへ進出する気持ちになりました。「セミドライ葡萄プロフェッショナル」のときは、なにかの協会のソムリエになった気分でした。

生産者が、そのまま「生産者です」と自己紹介したら、そこまでなんです。生産者というと「農作物をひたすら栽培して、JAに卸しているだけの農家」というイメージを持つ人も多いです。残念なことですが。

あなたの仕事はそれだけではないですよね。自分の作物を、真剣に栽培し、工夫して演出して、PRし、頑張って売り込んでいるはずです。6次産業化に取り組んでいるのであれば、レシピを考えたり、商品を企画しているはずです。

すでにあたなたは、幅広く活動しているのです。

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プロデューサーという言葉

長谷川正之さんのブログで、「生産者」や「農家」という言葉を、「プロデューサー」に置き換えたらどうかという提案がありました。とてもとても面白いアイデアだと思います。

英語で生産者のことをProducerと言います。プロデューサーのその他の意味は、商品を演出し、ものの価値を高め、全体を統括する立場の人を指します。いわゆるTVや映画プロデューサーですね。

要するにプロデューサーには大きく2つの意味があります。

1.生産者
2.商品を演出し価値を高める人

農業をやっている人は皆、上記両方の意味合いで、プロデューサーなのです。プロデューサーといえば、周りからもかっこよく見えます。言葉を変えるという長谷川さんの発想は、農業のイメージを一新する可能性があると思います。

あなたの自己イメージを変えるきっかけにも

どうせ自分は、一生産者だから・・・都会のバイヤーと対等に渡り合うなんてムリ・・。と考えているのであれば、あなたも今日からプロデューサーと名乗ってください。

野菜プロデューサー、葡萄プロデューサー、6次化プロデューサー。あなたはプロデューサー(生産者)であり、あなたの商品をプロデュース(演出)しているのです。地方に住んでいるとかは関係なく、あなたはプロのプロデューサーです。そのことに誇りをもって、他業界の人とも接しましょう。

あなただけではできないことがあった場合、仲間とのパートナーシップ関係を活用しましょう。アイデアや機動力をマネジメントするのです。あなたはプロデューサーですからそれができます。

そんなTV/映画プロデューサーみたいなことできない・・・なんて思っちゃだめですよ。英語圏では生産者こそがプロデューサーなのです。

これがグローバルスタンダードです。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社 特派員としても活動中
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