農業は特殊な業界か?

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とうもろこし

4月から実施してきた早朝勉強会の第1クールが終了しました。
農業や食に関わる事業者のための実践的(実戦的)な勉強会です。

そこに整体院の方が参加されていました。他業界から学びたいということでした。

最初は分野が違いすぎるだけに、うまく議論できるか心配でした。しかし回を重ねるうちに、そんな心配は不要であったことが分かりました。

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農業から貪欲に学ぶ治療院さん

僕がやってきた農業マーケティングの施策をお教えすると、自分なりに応用して上手く治療院に取り込まれたのです。素晴らしことだと思います。販売、PR、業務の標準化など、次々に応用し具体的に落とし込んでいかれました。

例えば、以下のような内容です。
農業: マルシェでの販売方法を標準化する
整体院: 施術時にお客さんに説明する内容を標準化する

農業: 作物の特徴や農園の強みをPRしていく
整体院: 当院だからできる治療を広告やポスターに反映する

この勉強会を通して、農業と整体院の共通点が見えてきました。

一番大きな共通点は後継者問題です。農家の技術はあまり体系化されておらず、大部分を経験と勘に頼っています。整体院の施術ノウハウも同じです。院長先生が他のスタッフへ伝えるのに苦労しています。後継者にその技術を伝えることができなければ、農家も院長先生も引退できないわけです。現実的には、農家の大半が廃業していきます・・・。

その他の共通点は、健康というキーワードです。野菜や果物は、身体の内側から健康になるのに役立ちます。それに対し、整体は外側から健康になる方法です。お互いそのアプローチは異なりますが、目指している方向はとても似ています。

農業は他業界から学んでいるか?

逆に、我々農業に携わっている人間は、他業界から十分に学んでいるでしょうか?

よく聞かれるのは、「農業は特殊な業界だから、なかなか他業界の事例を取り入れにくい」という意見です。果たして本当でしょうか?

農業の2大要素は生産と販売です。そしてそれらが円滑に進むようマネジメントも必要です。これらは、他業界と全く同じです。

確かにお天道様や自然災害に左右されることはあります。しかし他の業界でも、急激な資材の高騰や、突如とした業界再編など、想定外のことがよく起こります。

僕は、IT業界にいたこともあるし、自動車業界にいたこともあります。大学時代は土木系でした。それらの業界と農業を比べてみても、根本的な違いをあまり感じません。

「農業は特殊だから・・・」は、行動しない農家の言い訳です。そしてそれを言うだけで思考が停止します。

日本で成功している業態の多くは、アメリカで上手くいった事例を輸入していると聞いたことがあります。農家も他の業界から貪欲に学ぶ姿勢が必要です。

ご存知のように日本農業は衰退しています。
あなたが周りの農家と同じことをやっていたら、それはあなた自身の衰退を意味します。

ぜひ他業界に目を向けてください。そして新しいことや上手くいっている事例を至急取り入れてください。そうすることで、あなたの衰退を食い止めることができます。

衰退しない農家が多く出てくれば、それは農業の発展につながります。

ぜひこのことを忘れないでください。
農業は決して特殊な業界ではないということを。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年には新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞。
2016年より中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナーとしても活動中。

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