シンガポール人の想定外の味覚

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スイーツ

昨年、シンガポールの明治屋さんでブドウ加工品の試食販売をしました。
市場調査を兼ねて販売です。

渡航前に、アジア通の人たちにこう言われました。

「アジアの人たち特に華僑はとことん甘いものが好き。だから御社の商品のなかでも甘いほうのジュースや干しブドウを持っていきなさい。酸っぱい商品を持って行っても売れないよ。」

しかし商品製造のタイミングが一部間に合わず、酸味の効いたジュースや干しブドウも売ることになってしまいました。シンガポールの人たちに、「酸っぱい」と顔をしかめられるであろうと覚悟して試食販売に臨みました。

その結果は、僕の予想とは全く異なるものになりました・・・

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酸味の効いた商品を普通に食べるシンガポール人

予想に反し、皆さん、酸味の効いた商品を食べておいしいと言ってくれるのです。そして購入してくれます。

あれ、甘いのが大好きで、酸っぱいのは苦手なはずでは?どういうこっちゃ。

最初はたまたまそういう人に当たったのだと思いましたが、次から次へと同じような人が現れます。中には、甘いほうの商品は、「甘すぎる」という人すらいます。甘いものは体によくないので避けていると言う人もいました。

そして結局、ぜ~んぶ、売れました。オーマイガッドな完売です。
なんで?

購入いただいたお客さんに、なぜ購入に至ったのか、聞きまくりました。
「酸味のあるものも好きなのよ」という意見。
「甘さ控えめのほうが良い」という意見。
「健康に気をつかっている」という意見。

どうやら、僕が思っていたシンガポーリアンのイメージと異なるのです。明らかに味覚が多様化してきています。

一番お客さんが反応した言葉は?

購入につながる決め手は、「Non-sugar」という言葉でした。
また「All natural」という言葉も反応が高かったです。

要するに、健康に気を使っている人が増えてきているということです。明治屋さんという高級百貨店に来る客層だからそういう傾向があるのかもしれません。でも日本で言われているように、シンガポール人はとことん甘いもの好きであると、ひとくくりで捉えるのは明らかに間違いです。

シンガポール

マーケットは常に動いている

一般論は一般論でしかありません。

どれだけシンガポール通の人の意見でも、それが本当かどうかは分かりません。特に味に関しては、デジタルのように甘いか酸っぱいかだけでは測れません。渋みやコクなど、表現しきれない味や香りが複雑に絡まりあっているからです。

また日本の食材というだけで、海外の人はそれがおいしく感じる傾向もあります。目や耳から入る情報によっても、人間が感じる味は変わります。

今回は、シンガポールを例に挙げて説明しましたが、国内のお客さんに対しても同じことが言えます。専門家の意見は瞬間的には正しいかもしれませんが、長期的には間違っています。

市場やお客さんにニーズは常に動いています。
今この瞬間の情報はあなた自身で取りにいくしかないのです。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社記者(特派員)としても活動中

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