地方イベント集客のポイント

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9/3(土)に東御市ワインフェスタを開催しました。長野県東御市はワイン特区になっており、小さなワイナリーが5軒あります。また委託醸造ブランドを含めると、その倍くらいのワインブランドがあることになります。

弊社はワインフェスタの事務局として、主に広報に携わっております。今回のイベント集客で分かったことをあなたとシェアしたいと思います。農業バーベキューなど、何らかの農家イベントを開催するときの参考にしてみてください。

参加人数の推移

2012年に初開催してから、今年で5回目を数えます。各回の参加数の推移は以下のとおりです。

2012年 800人
2013年 1,100人
2014年 1,300人
2015年 1,500人
2016年 2,300人

今年は一気に2000人超え、しかも前年比1.5倍。天気もよく、過去最大となりました。

広報には、しなの鉄道の中づり広告、地元新聞/雑誌、ワイン関係誌、地元ラジオ局、Facebookなどを使っています。ただし予算も限られているので、現実的にはあまり大々的な広報はできていません。ワイナリー関係者が、自社HPやSNSで拡散し、口コミで広げているのが実情です。

以下が僕が主担当で運用している、東御ワインフェスタ広報用のFacebookページです。

東御ワインクラブ
https://www.facebook.com/tomiwineclub/

分かってきたイベント集客の要点

予算があれば、どっかーんと広告を打てば良いのですが、今回のような地方イベントの場合、それは夢のまた夢です。

お金さえあれば、専用のホームページを作って、メルマガを出し、ネット広告を打ち、旅行代理店とコラボして・・・。(妄想はこのくらいにしておきましょう。)

今回は、Facebookページで以下のような順番で情報発信をしました。

ワインフェスタの基本情報をアップ

出店ワイナリーやブランドの紹介(毎日一件づつ)

フェスタの基本情報を改めてアップ

ステージ情報やオリジナルグラス販売情報

フェスタ前日の準備風景をアップ

当日開催直前の会場風景をアップ

フェスタがスタートしたタイミングの盛り上がりをアップ

ワインフェスタに参加するメリットを提示

お客さんがワインフェスタに参加することにより得られるメリットを発信していきます。

主にワイナリー情報です。どんな人が作っているワインか、どんな特徴のあるワインかを書いていきました。小さなワイナリーが集まった、小さなイベントであることを逆手にとって、参加すればその生産者に会える!話せる!というニュアンスを全面に打ち出してみました。

収穫の秋であり、同じ日に長野県だけでも各地でイベントが開催されています。競合だらけなんです!!どちらに行こうか迷っている人も多いんですよね。その人たちに、あなたがより楽しめるのはこっちですよー!と伝えるのです。

前日~当日朝にかけて、しつこく投稿!

人によってはワインフェスタのことを忘れていたり、日程を勘違いしている場合もあります。また参加するか直前まで迷っている人もいます。

その人たちに行動を促すための投稿を、前日~当日午前に数回打ちました。またフェスタが華々しくスタートしたこともアップしました。やっぱり参加してみよう!と思ってもらうことが目的です。

◇◆

Facebookでの広報がどこまで集客に効果があったか明確には分かりません。しかしリーチ数(投稿を見た人の数)が、ワインフェスタ前の週が一万人を超えていました。だから少なからず効果があったことは間違いありません。

農業者も、イベントを開催する人がいると思います。たとえば畑でのバーベキューなどです。その時の広報手段として、HP、メール、SNSなどを使うことと思います。今回はFacebookの例を書きましたが、媒体はその時々に合わせればよいと思います。

重要なのは参加するメリットを発信することと、直前の投稿。ここを押さえておくだけで、集客人数が大きく変わることがあるので、ぜひ参考にしてみてください。

-田中良介

P.S. 次の土曜日(9/17)は、隣町の上田市でワインフェスが開催されます。こちらはビジネスパートナーの長谷川正之さんが主体的に動かれています!

この記事を書いた人

田中良介
田中良介
世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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