農業ボランティア~活用の可能性

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ワイン葡萄収穫のお手伝いに行ってきました。僕が運営事務局をしているワインフェスタでいつもお世話になっているブドウ園さんだったので、ボランティアをしてきました。

信州では、9~10月がワイン葡萄収穫の最盛期です。特に今年は9月に入ってからの長雨で、収穫タイミングの見極めが難しくなっています。ブドウは湿気に弱いため、カビによる病気があちらこちらで発生しています。

僕が行った日は天気良好で(日頃の行いが良いため)、山々が美しい日でした。収穫した品種はピノノワール。赤ワインにも白ワインにもなる、貴重な品種です。一日作業をしながら、園主からワインにまつわる楽しいお話しも伺うことができました。

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ボランティアというのは、その名の通り、賃金が発生しない形態です。同じように賃金が発生しない形態として、インターンシップ(研修)というものがあります。

これらをうまく活用することは、これらから農家にとって大切なことです。僕自身、農業ボランティアにもインターンシップにも何回か参加したことがあります。逆に一生産者として対応する側にも回ったことがあります。

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ボランティアとインターンシップの違い(一般的な定義)

一般的にボランティアとは、困っている人のために自分の能力を使って助けることです。よってボランティアの目的は他人のため。しかし農業ボランティアの場合は、後から述べますが、意味合いが異なります。

インターンシップとは、企業で研修生として働くこと。自分の将来に関係がありそうな就業体験を行う制度です。ですから、インターンの目的は自分のためと言えます。僕は農業業界へ転身した当初、泊まり込みインターン生として、早朝から夜遅くまで長野県の高原野菜農家で働きました。

農業ボランティアの本質は?

ワイナリーでやっているような農業ボランティアは、一般的なボランティアとは意味合いが異なります。農業ボランティアは、ファン作りの一環です。

一般の方に来てもらい、収穫を体験してもらいます。お昼をご馳走したり、ピクニック気分を味わってもらい、一日楽しんで帰ってもらいます。自分で収穫したブドウから出来たワインを飲みたい気持ちになりますよね。ボランティアスタッフは、要するにお客さんなのです。

大切なのは園主の笑顔です。忙しいからといって、イライラ顔を見せてしまうと逆効果になります。無理にお昼をご馳走しなくても良いのですが、楽しい雰囲気を演出しなければなりません。

農業ボランティアを、農業体験という名に変えて、参加者からお金をもらっている生産者も知っています。これはこれで面白い取り組みだと思います。イベント参加費ですよね。

上手く対応すれば、お客さんに喜んでもらえて、かつ農作業もはかどります。一石二鳥です。ワイン葡萄収穫のような単純作業であれば誰でもできるので、これが成り立ちます。

やってはいけない中途半端な対応

上記のように、農業ボランティアも農業インターンシップも、相手のためだと言えます。その姿勢があると、相手もあなたに奉仕してくれます。Win-Winの関係です。

しかし中には、ボランティア/インターンを単なる労働力にしか見ていない農家がいます。確かに人材不足で大変なのは分かります。しかし中途半端なことをしてはいけません。絶対にいけません。

農業ボランティア(体験)としてきた人に、そんな対応をしたら、悪印象を与えてしまうだけでなく、悪い噂を広められてしまいます。インターン生に対しては、もちろん農業の厳しい側面を教えることも大切です。しかし農業の知識など、相手が求めていることを提供しなければなりません。

相手が求めていることを知り、それを提供していくことは、お客さん対応の基本でもあります。

農業ボランティアやインターンシップの可能性

ちょっと厳しいことも書きましたが、それでも農業ボランティアやインターンシップには大きな可能性があります。

そこのところを、次回以降にもっと掘り下げてみたいと思います。

-田中良介

P.S. あ~楽しかった。ワイン葡萄を触っているとなぜか落ち着く・・・

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この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社 特派員としても活動中
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