生産者が事例発表をする意味とは?

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新潟へ向かう新幹線にて・・・

フードメッセinにいがたへ行ってきます!
今日から3日間の日程です。

会場で、6次化大賞オーディションという、農業者のプレゼン大会があります。昨年は僕も一事業者としてこの大会に出場しました。(今回は、審査員という立場で参加させていただけることになりました。)

このように人前でプレゼンするのは緊張しますよね。出場される皆さんは、今この瞬間さぞかし緊張されていることと思います。僕も去年、カッチンコッチンになってましたから(笑)

自分のやってきたことを深く振り返るキッカケに

今思うのは、プレゼンをして自分のやっていることを人に伝えるのは、とても意味があったということです。賞が取れるとか取れないは関係ありません。

プレゼン資料を作っているときが、一番意味がありました。いやでも自分のやってきたことを振り返る必要があるからです。

自分はどんな6次化の取り組みをやってきたのだろうか?どんな工夫をしてきたのだろうか?売り上げは伸びてきたが、利益に繋がっていない・・・、安売りしてしまっている、、、、お客さんは本当に喜んでくれているのだろうか?課題山積だ・・・、などなど。

そういうことが頭の中を、グルグルグルグル駆け巡ります。その過程で、今後の方針が見えてくることもあります。

実際、去年の僕はこんな感じでした。

人に伝えるためには、情報整理が必要

振り返るだけではいけません。

プレゼンして人に伝えるためには、更に突っ込んで自分のことを理解しなければなりません。自分で理解していないことを、人に伝えることはできないからです。

分かりやすく伝える努力も必要です。徒然なるままに、プレゼンしても、相手は???となりますから。情報を整理して、順序立ててストーリーを組み立てなければなりません。

この作業がまた骨が折れます。

これら一連の作業は、あなたがバイヤーさんに商品プレゼンするときも同じです。だからこのプレゼン大会に真剣に取り組んだ農業者さんは、必然的に営業スキルが向上します。

何もプレゼン大会である必要はありません。商工会議所から、新規就農者向けに事例発表してほしい、と依頼がくることもあります。そういう機会があれば、農業者のあなたもぜひ積極的に発表してみてください。

緊張するし、資料作りは大変ですが、それ以上のメリットがあります。

最終評価はお客さんだということを忘れないように

ただし勘違いしてはいけないのは、プレゼン大会での評価は、通過地点だということです。聞きに来てくれた人に、どれだけ「素晴らしい!」と言ってもらえても、そんなの関係ありません。

あなたは、わが子のように愛しい商品を世の中に提供して、お客さんに喜んでもらうために事業を営んでいるのです。それを通して利益を確保し、あなた自身もやりがいを感じていくことができます。これが本来の目的です。

だから最終評価はお客さんが下す、ということを忘れないでください。

6次化オーディションに出場される事業者さん、頑張ってください!

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
田中良介
世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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