いや~、ダメ出しをくらいました。
気持ちいいくらい、いっぱい指摘を受けました。
新規事業を軌道にのせるため、1/27〆切の小規模事業者持続化補助金に申請します。その申請書類を、現在作成中です。ドラフトが出来たので、先日、商工会議所にいってきました。中小企業診断士の先生にチェックしてもらうためです。
1時間ほど指導してもらいました。
そして、これでもか!というくらい修正を加えられました。
一応ですよ、僕も過去2年、地元の生産者さんのために、補助金申請の指導をやってきました。そして、一応ですよ、2回連続で生産者さんの申請を通してきました。
だから、書類作成には自信があったのですが、全然あきませんわ~。先生に鋭く突っ込まれ、もうタジタジですわ。たとえば・・・
・ターゲット顧客をしっかり絞りなさい。
・現状分析が足りない。
・この補助金を使うことによって、どんな効果が期待できるか?
・具体的な数字とデータを示しなさい。またその根拠も。
・読み手のことを考えて書きなさい。
おおー、僕がいつも生産者さんに指導するときと、全く同じようなことを言われてるぜー(^^; どれだけ自信のあることでも、他人の目で見てもらうと、自分に見えなかったことがあることに気が付きます。自分で誤字脱字が見えないのと同じですね。
今回指導してくれた先生は、僕がやろうとしていることを的確に読み取ってくださいました。なかなかな人でした。またとても良いことを言われました。
「補助金申請は事業プランの作成です。もし申請が通らなかったとしても、無駄にはなりません。」
自分にやりたいことがあって、そこに補助金を充てるのであれば、その申請作業は無駄にはならないということです。自分のやってきたことを振り返ることができます。そして向かうべき方向を、じっくり考えるきっかけになります。
補助金という響きはあまり好きではありませんが、こういう使い方ができれば、意味があります。(逆に自分にやりたいことがないのに、お金欲しさにプランを作るのは時間の無駄です。)
また、誰かにレビューをしてもらうことも大切です。早い段階で軌道修正してもらえます。商品開発にしても、6次産業化への取り組みにしても、販路開拓プランにしても同じです。
その点、行政から専門家を格安で派遣してもらえるので、使ってみるのも手ですね。上手く使えば、あなたの事業を発展させるために、軌道修正をしてもらえます。
ここで重要なのは、あなたの事業を発展させてくれるわけではないことです。軌道修正をしてくれる、ということです。
基本的な方針やプランをあなたが持っていない状態で、どれだけアドバイスを求めても意味がありません。事業の方針を最終的に責任をもって決めるのはあなたです。
行政やアドバイザーは何も決めてくれません。どれだけ行政のせいにしてみても、意味がありません。補助金を取ったからといっても、なにも解決しません。
すべては補助的にあなたの役に立つだけです。
つまり「誰かが悪いから自分が上手くできなかった」「とりあえず補助金がもらえればよい」と甘えたパターンのままではいけません。農業者が、「実践して結果を出すことで元をとる!」という感覚をもつことが大切です。
こんなことを頭の隅で考えながら、粛々と申請書作りは続く・・・
中小企業診断士の先生、ありがとう。
-田中良介
P.S. 今年の新規事業第一弾について、まもなくリリースできます。少々お待ちを。
この記事を書いた人

- 世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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