万歳!キングダム前篇

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『キングダム』は、中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と中華統一を志す秦国の王・政(後の始皇帝)の活躍を描くマンガです。
『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2006年より連載中ですが、このキングダムを巡って、この1月中に我が家で起こった激動の日々を記します。

私には、2人のフツーの娘(20歳代)がいます。年の初め(1月3日頃)、2人から提案がありました。ふだん、あまり会話がないのに・・・

「お父さん、マンガのキングダムって知ってる?知らなければ読んでよ、絶対面白いから。ハマるよ!」

マンガは、遠い昔の少年時代、「巨人の星」「あしたのジョー」「空手バカ一代」「タイガーマスク」など、根性系や格闘技系をよく読んでいましたが、成長するにつけ、世間の常識に従い「マンガは卒業」しました。

娘たちは、現在までレンタルで出されている44巻を読了していますが、全巻買いたいので、私に一部を費用負担してほしい、といいます。一度読んでいるのに、さらに買って全部揃えたい、ハア↑

私としては他にやることがあるし、読む時間がもったいない、あまり興味ないし・・・。しかし娘たちは、「君の名は。」を3回見ている父親は絶対ハマると読んでいました。私は、親子の会話のきっかけになればと、しかたなく読み始めたところ・・・

ハマってしまったのです!
娘たちの罠にはまったということです、私の完敗。読み始めてから1週間で44巻中、15巻を読破!
娘たちも私の変化に、興味津々。
娘「どのキャラクターが好き?」私「羌瘣(きょうかい)」などとショートメールを交換していました。

このままならいいペースでいけると思った矢先、思いがけない事態に直面したのです。

妻という強固な壁の出現です。県庁定年退職後、できるだけ一緒に夕飯を作るという約束はしていましたが、少々怠け気味でした。そのつけがきたのです。妻は、娘がマンガを読むのはいいが、私が読むのは気に障るようです(我が家だけですか?)。

最初のうちは黙認でしたが、私がハマってくると表情が険しくなり、マンガをやめて家事を手伝って!と声が次第に荒くなってきました。ヤバイ、精神的に弱い私は、しかたなく読むのをストップ。

密議

事態を憂慮した私たち3人は、深夜、極秘でメール会談をしました。結論からいえば、2人で妻を説得するとのこと。堅固な妻の壁を突き壊す秘策はあるのか・・・、「ある」と言います。
さて・・・。

説得

メール密議の翌日、勉強が好きでなかった下の娘が、妻に言いました。
「お母さん、キングダムはただのマンガ本じゃあないよ、お父さんの仕事に役立つんだよ!」。

普段は、しまりのない父親にいろいろ小言を言っている娘の言葉とは思えません。その一言で、妻はこれはただ事ではないと察知しました。

勉強の苦手な娘が、もっと早くキングダムが書かれて読んでいれば、中国の歴史を好きになっていた、人生が変わったかもしれないと、切々と話したのです。

さすが妻も、家族3人の結束に孤立を恐れて全面撤退です(この夜、家族で食事に出かけ、私が奮発したのは言うまでもありません)。

速攻

妻の了解が得られた後は、主人公「信(しん)」の速攻に似た読み方を再開。16巻から44巻までの29巻を2週間で攻略。娘たちに追いつきました。
読み始めて3週間あまりで城を落したのです(目標達成のこと!)。

娘たちからは、読むスピードが速すぎると言われましたが・・・。(安心してね。読みっぱなしではありません。今、公式ガイドブックで復習してますから・・笑)

成果

今月の我が家の怒涛の出来事を少し荒いタッチで記しましたが、キングダムの何が私をこれほど揺さぶったのか。ハマっている読者はお分りでしょう(読んでない人は、ゴメンナサイ)。

私の場合、ハマったキーワードを思いつくまま言えば6つです。「描写」「突破」「スピード」「志」「家族」「進化」です。

キングダムは、経営学やマーケティング面からとらえても、多くのことを教えてくれます。中小企業診断士の私にとって、とても参考になります(娘の言うとおりです)。

この解説は次の後編で(あまりに早く読んだので、整理に少し時間がかかりそう、2月中には!)。

この記事を書いた人

長谷川 正之
アグリフードビジネスアドバイザー

□1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、長男としての責任を感じ故郷・長野県の農林系金融機関に就職。在職中は、融資や資金証券運用業務ほかに携わる一方、企画業務では「中小企業診断士」の資格を活かし経営戦略(経営理念の策定含め)を立案し事業展開を図る。54歳時に、「上司の顔より真理の顔を」という言葉に出会い、「ソロで力量を磨き、パーティーを組んで更に高い目標に挑戦していく!」意識を自覚。思い切って選択定年で退職。
□55歳で一念発起し、政策研究大学院大学政策研究科まちづくりプログラム(修士課程)に学び、ダントツの高齢者ではあったが無事「公共政策修士」を取得。 
□56歳で長野県庁の民間登用試験を受け、任期付職員として採用(課長級:農政部農産物マーケティング室企画幹)。県農畜産物の統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を玉村豊男氏と共に創設し普及。6次産業化推進や「信州ワインバレー構想」策定等にも関わり、任期満了につき退職。
□61歳で上田市農林部農産物マーケティング推進室・専門員に採用。「発酵で輝く上田のまちづくり」を提唱し、民間の「信州上田・発酵の女学校」等の設立を支援。上田市の統一ブランド「信州上田なないろ農産物」を創設し、地産地消を強力に推進。講演では「尊農上位論」を熱く説く。現在、ながの農協非常勤監事も務める。
□地域活動として、地元小学校PTA会長、さらに当時の小学校連続殺傷事件発生に際し地域で自主防衛すべく歴代PTA正副会長会(ビーナス会)を組織し現在会長。「地域の子どもは地域で育てる」を合い言葉に実践中。春・夏休みには、町内児童館で本の読み聞かせを楽しく行っている。
1995年阪神淡路大震災時には、友人の落語家や中学同級生たちといち早く復興支援寄席を開催。以降、高齢者福祉につながればと坂城寄席を継続開催中(現在休演)。地区の自治活動にも積極的に関わり、来年は区長を担う。コロナ禍や自然災害多発のなか、自治会(区会)が自治体(町行政)を構成する確かな「共同体」の仕組みを作りたいと意欲を持つ。
今後、「中小企業診断士」「公共政策修士」の知識・経験を活かし、さらに地域に貢献したいと前を見すえる。紆余曲折の人生のなかで培った多彩な人脈が自らの強み。
□趣味は落語鑑賞。好きな言葉として 「上に立つより前に立つ」 「スピードが感動を呼ぶ!」「笑いで輪(和)来!」「他人の言葉を気にして生きるには人生は短すぎる!」。
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