ままらいふさんとの出会い

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ままらいふ圃場

ままらいふストーリー 第1話

これは弊社で販売サポートをさせてもらっている、長野県東御市のナチュラルファームままらいふさんのストーリーです。小規模農家であり、人、もの、金はなし。園主は中澤小百合さん。そんな女性起業家が、どうやって販路を開拓し、理想とするビジネスを作り出せばよいのでしょうか?そんな軌跡を、田中良介がリアルタイムに描いていきます。上記メニューの「リアルタイム実践事例」からこの記事の一覧をご覧いただけます。

ままらいふの中澤小百合さんに初めてお会いしたのは、4年ほど前のことでした。

当時僕は、長野県のブドウ農園で働いていました。そしてそのブドウ園の多角経営の一環で、僕は店長として、野菜や果物を軽井沢で販売していました。店舗の場所は旧軽井沢。お客さんは、富裕層の方々です。舌のこえた奥様方です。

だから中途半端なものは販売できません。軽井沢を中心に、信州や群馬を走りまわって、良い生産者さんを探していました。この人の野菜は素晴らしい!と思って、仕入れて販売してみると、お客さんからの反応は全くダメ(>_<) なんてことも良くありました。

そんなとき、知り合いに紹介してもらったのが、ままらいふの中澤さんです。

最初は畑を訪問させていただきました。標高900mに位置する、見晴らしのよい畑です。初夏でした。ちょうど、ズッキーニが実っている季節です。中澤さんは、畑を案内しながら、丸いズッキーニや、シマシマのズッキーニを見せてくれました。さまざまなバジルを栽培していることも教えてくれました。

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商品は素晴らしい、でもある矛盾が・・・

そのときにおっしゃっていたのが印象的です。

「収穫がまったく間に合わないんです・・・」

確かにいろんな野菜が鈴なりになっていました。

こだわった有機肥料を使い、基本的に農薬を使っていないため、夏場は雑草との戦いになります。人手も足りていません。さらには、中澤さんご自身が、いろんな珍しい野菜作りに挑戦しています。多品目栽培というやつです。

積極的な素晴らしいスタンスなのですが、同時に、それら野菜がすべて売れている訳ではありません。せっかく植えたのに、時間がなくて収穫できない・・・自分の畑を回し切れていない・・・そんな状態でもありました。

そんな矛盾も抱えつつ・・・でも作っている野菜や果物は生き生きしていて素晴らしいのです。

生産者の人柄が商品に反映される

そのとき僕は初めてコリンキーという野菜を知りました。丸く黄色い、生食用のかぼちゃです。スライスして、サラダで食べられます。

これが、軽井沢の店舗で大ヒット。ほとんどのお客さんはコリンキーの存在を知りません。多くのかたが、話のネタに買っていきました。中澤さんのところのコリンキーは、色艶が素晴らしかったことも理由だと思います。

丁寧に丁寧に作っている生産者さんの作物は光り輝きます。そして、不思議なんですけど、なぜか売れます。生産者さんの性格が農産物に反映されているのです。

また、作り手が謙虚で丁寧だと、それが売り手に乗り移ります。この人の作った商品を、売ってあげたい!と思ってしまいます。そして、店長である僕は、無意識にその商品をお客さんに勧めてしまうのです。

最初は、惚れたままらいふさんの商品を、仕入れて販売したのが、中澤さんとの出会いでした。

田中さん独立したんですか?

そして、ちょうど一年前に、僕は独立しアグリマーケティング株式会社を立ち上げました。生産者さんを支援をする会社です。

登記が終わったその日、中澤さんから電話がかかってきました。「田中さん、独立したんですか?ちょっと話したいことがあるので来てもらえますか?」

訪問して、話を聞いてみると、

「これから自分がどのような方向に進んでいくべきか迷っているんです。販路を広げたいのですが、どうすれば良いか分かりません。そもそも販路を自分が広げていくべきなのかもわかりません。どこまで売り上げを伸ばすべきなのかもわかりません。だから、田中さん、販売サポートをお願いします。」

お~、とても曖昧な依頼・・・(笑)

でも小規模にやっている農家の方は、このニュアンス分かるんじゃないですか?「自分が何をできるか分からない」これが小規模農家の現実的なところだと思います。

ままらいふさんの商品、そして作り手である中澤さんが素晴らしいことは、僕も販売を通して知っています。そして僕にとって、独立して最初のお客さんであり、とてもありがたいことでもあります。

だから即引き受けました・・・。

つづく

– 田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社 特派員としても活動中
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