お客になって、新規開拓を支援する!  

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昨日、知り合いの若手養豚生産者に会いました。笑顔で、市内の取引先がだいぶ増えたと言います。

ささやかな私の支援」も貢献しているようで、嬉しいですね。どんな支援をしたのか。目新しくはないですが、記してみます。

若手養豚生産者とは、以前ブログに書いた(有)タロウファームの彼らです。見ればわかるとおり、双子です。私は、気を抜くと今でも間違えます。ゴメン(笑)。
https://agri-marketing.jp/2016/06/04/post-1453/

養豚生産者は、上田市内で彼らしか残っていません。心を込めて豚を育て、真摯に販路開拓に取り組んでいます。

私も何か支援できないか。
ある時、彼らに声をかけました。「上田駅前で取引先はあるの?」まだないと言います。それなら、彼らの「抜群に美味しい豚肉」を扱う飲食店を増やそう。

狙いは、「駅前で、サラリーマンが気楽にワイワイやれる店」です。ある店を選択し、以下の作戦を立て実行しました。

作戦①「リピート」

まずは、5人の仲間との飲み会です。
お客の立場で、彼らの肉を扱っていないか聞きます。ママさんは、「扱っていません」と即答しました。そこで、5人が口々に「駅前のこの店で食べたいなぁ!」と言い、それで終わり。打合せ通りです。

しつこいお客は嫌がられます。まずはママさんに、彼らの豚肉を頭にインプットしてもらうことが第一です。彼女の驚いた表情から、目的は達成できたと思います。

2回目は、友人と2人で行き「地元産の美味しい豚肉を扱ってほしいな」とつぶやきます。ママさんが少し時間をとって聞いてくれました。私は市役所の職員と身分を明かし、次の言葉に力を込めました。

「地産地消を応援しており、駅前で地元産の豚肉料理を思いっきり食べたいんです!」
ママさんがいうには、昔は扱っていたが、今は途絶えているとのこと。彼がその情報を知るわけがありません。帰って継いだのは2年前ですから。

作戦②「クイック」

3回目は、開店前に一人で行き、養豚生産者に会ってほしいと言いました。ママさんの「いいですよ」の返事を受け、間髪入れずに彼(双子の一人)に電話。

翌週から彼と店の料理人との取引交渉がスタートしました。相手に考える時を与えず、一気呵成に行動することが成約するには重要です。

成果獲得

私は、毎週1回はお客として訪れ、馴染み客になりました。相変わらず「この店で食べたいなぁ」を繰り返します。そろそろ、資金的な制約が気になり始めた2カ月後、成約しました。宴会用の注文客が入った場合に限って発注する、との条件付きですが・・・。

逆手に取った顧客志向

まずは、つながりができたことでOKでしょう。私は、お金を払っているお客の立場です。店側も、昨今の顧客志向からか、お客のリクエストに応えてくれました。ありがとうございます。

その後、神は彼らに味方します。事情で変わった店の料理人が、積極的に扱う方針を打ち出したのです。見事、定番メニューになりました。
この店の名は、言ってもいいでしょう。上田駅前地下の「のあ」です。今は、ママさんと気楽な仲なんです。

この拠点を手始めに、次の取扱店舗の獲得に弾みがつきました。勢いが出てきたのです。

推奨のわけ

なぜ、私が彼らの豚肉を推奨するのか。それには、わけがあります。我が家で妻に料理してもらい、その味が妻のお墨付きを得たことです。辛口批評の妻が「甘くて柔らかくて美味しい」と評価し、我が家のお中元・お歳暮品に抜擢されました(笑)。

もう一つは、他との違いです。私が紹介した県の研究機関で成分分析をした結果、はっきり「柔らかさ」が確認されたことです。

そして何より、双子の若い2人が決して楽ではない畜産経営に果敢に挑戦している姿が、私の心を揺さぶったのです。「お客になって支援する」のは、やるべき当然の流れだったと思います。

(有)タローファームで検索し、HPの通販を見て下さい。
「甘くて柔らかい豚肉」に出会えます。彼らの熱い思いを舌で感じてみませんか。

この記事を書いた人

長谷川 正之
アグリフードビジネスアドバイザー

□1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、長男としての責任を感じ故郷・長野県の農林系金融機関に就職。在職中は、融資や資金証券運用業務ほかに携わる一方、企画業務では「中小企業診断士」の資格を活かし経営戦略(経営理念の策定含め)を立案し事業展開を図る。54歳時に、「上司の顔より真理の顔を」という言葉に出会い、「ソロで力量を磨き、パーティーを組んで更に高い目標に挑戦していく!」意識を自覚。思い切って選択定年で退職。
□55歳で一念発起し、政策研究大学院大学政策研究科まちづくりプログラム(修士課程)に学び、ダントツの高齢者ではあったが無事「公共政策修士」を取得。 
□56歳で長野県庁の民間登用試験を受け、任期付職員として採用(課長級:農政部農産物マーケティング室企画幹)。県農畜産物の統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を玉村豊男氏と共に創設し普及。6次産業化推進や「信州ワインバレー構想」策定等にも関わり、任期満了につき退職。
□61歳で上田市農林部農産物マーケティング推進室・専門員に採用。「発酵で輝く上田のまちづくり」を提唱し、民間の「信州上田・発酵の女学校」等の設立を支援。上田市の統一ブランド「信州上田なないろ農産物」を創設し、地産地消を強力に推進。講演では「尊農上位論」を熱く説く。現在、ながの農協非常勤監事も務める。
□地域活動として、地元小学校PTA会長、さらに当時の小学校連続殺傷事件発生に際し地域で自主防衛すべく歴代PTA正副会長会(ビーナス会)を組織し現在会長。「地域の子どもは地域で育てる」を合い言葉に実践中。春・夏休みには、町内児童館で本の読み聞かせを楽しく行っている。
1995年阪神淡路大震災時には、友人の落語家や中学同級生たちといち早く復興支援寄席を開催。以降、高齢者福祉につながればと坂城寄席を継続開催中(現在休演)。地区の自治活動にも積極的に関わり、来年は区長を担う。コロナ禍や自然災害多発のなか、自治会(区会)が自治体(町行政)を構成する確かな「共同体」の仕組みを作りたいと意欲を持つ。
今後、「中小企業診断士」「公共政策修士」の知識・経験を活かし、さらに地域に貢献したいと前を見すえる。紆余曲折の人生のなかで培った多彩な人脈が自らの強み。
□趣味は落語鑑賞。好きな言葉として 「上に立つより前に立つ」 「スピードが感動を呼ぶ!」「笑いで輪(和)来!」「他人の言葉を気にして生きるには人生は短すぎる!」。
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