心に火をつける人

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 2

受験生と農業生産者の共通項は、何でしょう。
私は、両者とも「チャレンジャー」だと思います。

生産者がチャレンジャーというのは、不思議でしょうか。毎年思わぬ気象変動があり、価格も不安定です。チャレンジする心がないと続きません。受験生も受かるかわからない不安の中で、勉強します。

チャレンジャーに必要なこと

そこでチャレンジャーに必要なことは何でしょう。
私は、「プライド(誇り)」だと思います。心に拠り所がないと挑戦できませんし、続きません。では、何をプライドとするか。
ここにしかなく、自分にしかないこと」です。

昨日、市内の上田西高等学校2年生に「社会で必要とされる人材と大学での学び」と題して講演をしました。その日のうちに感想文をもらい、多くの生徒が印象的だったと書いてくれたのは・・・

生徒が感じたことは

ふだん、私が生産者や加工業者の相談にのっていて、話していることと同じでした。それは学校や畑の「風土・歴史」を知ることです。

上田西校校舎が建っている上田市塩尻地区は、明治から昭和初期にかけて蚕種(蚕の卵)製造業で栄えた塩尻村でした。
蚕種の一大産地で、世界(フランス・イタリア他)への輸出をリードした地です。

千曲川を巡る地形が独特で、年中強風が吹いています。作物が全くできない中、桑にとっては絶好の環境でした。
桑につく害虫を吹き飛ばし、良質な桑葉が生産できたのです。受けて、優れた先覚者が現れ、高品質の蚕種を産み出します。
マイナスは、プラスに転嫁できるのです。

そこにしかない価値

多くの生徒の感想は、「この校舎のある地区が、作物にマイナスの強風という資源をプラスに活かし、蚕種で世界に名を馳せたところと初めて知りました。この地で学んでいることを誇りに思います」と書いていました。

田んぼや畑も同じです。三澤勝衛という信州の地理の教師だった人が言っています。その地の地形や気候をよく見て、大きな石の右側と左側でも風土が違っていることに気づいてほしいと。

そこにしかない価値に気づいたとき、プライド(誇り)が生まれ、踏ん張れます。

私も一緒に、その地にしかない風土・歴史を見つけます。そして、「受験生や生産者の心にプライドという火をつける役割」を担いたい。

こんな人にはならないで

そこで、ひと言付け加えた話に反応した生徒たちもいました。
何を付け加えたか・・・

「授業後、教室を出たところで、こういう人がよくいるんです」
「今日の講師が言ったこの地で学ぶプライドなんてどうでもいい。どこで学ぼうが同じ」

「くれぐれも、こんな火を消して歩く人にはならないでね」

多くの人のやる気を消してしまう人がいるんです。周りにいませんか、いますよね。人がやる気になるのが嫌なんです。自分以上にやる気になるのを阻止して、やらない自分を守る。こんな人に成長は望めませんし運も訪れない、と断言できます。

心に火がつくことば

最後に、私の講演で上田西高校生から反響の大きかった言葉を2つ記します。
社会人になった時に思い出してもらえればと思って話した言葉です。

「憂鬱でなければ仕事じゃない」(見城徹)
「他人の言葉を気にして生きるには、人生は短かすぎる」(スティーブ・ジョブズ)

この言葉に反応してくれて、ありがとう!
私自身の心にも改めて火がつきました。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員。中小企業診断士。

アグリマーケティング 無料動画セミナー

「展示商談会をきっかけに、あなたの農産物/加工品が売れる7つのポイント」
※今すぐ実証済みのノウハウを手に入れてください。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク