気づいていますか?
~嫁がサスペンスの主人公になるとき~
今日は、どうしても、お伝えしておきたいことを書きます。
たぶん、共感されるお嫁さんが多いと思います。もしかしたら、お姑さんも共感してくださるかも・・・。お姑さんもかつて若いときは「お嫁さん」同じ思いをしていたかも。
すべてのお嫁さんがとは言いませんが、かなりこのようなお話を耳にするので書いておきたいと思います。
こわい、こわいお話。悲しいお話でもあります。
あるお嫁さんは、お姑さんに殺意を抱いてしまいました。長い年月をかけて、この気持ちが育っていったようです。
台所でお姑さんが立ち仕事をしていたとき手にしている包丁で刺したくなったと言っていました。
台所に女二人(一人は昔の嫁=今は姑)は立ってはいけないということでしょうか?
生まれも育ちも違います。野菜の皮の剥きかたも、切り方も、出汁の取り方も、味付けも、盛り付け方も違います。食器の洗い方も拭き方も布巾のかけ方も・・・。
どちらかが、自分のやり方をどちらかに譲らないとうまく収まりません。どちらかが、毎回、自分を押し殺しています。年の若いほうがこの役回りになることが多いようです。お嫁さんは積り積もって、もう自分を押し殺す限界に達しSOS。そして・・・。
このお嫁さんは、このままでは、たいへんなことになると悟り、自分のための小さな空き家を借りました。そこで、大好きな手芸で気分転換して、この気持ちをなくそうと努力しました。ご主人もお嫁さんのSOSに理解を示してくださったようで、このお宅はサスペンスドラマにはならなかったようです。
今では、無事?お姑さんは寝たきりの介護認定のお年寄りになりました。
また、こんなお嫁さんもいました。結婚後、お舅さん&お姑さんと同居。旦那様は、親の言うことをすべて聞いてしまうご長男。3対1でお嫁さんの味方はいませんし、実家も近いので帰るに帰れない。小さなことが積み重なっていきます。旦那様に言っても
「親の言うことを聞け」
SOSは、出しても無駄。なにしろ3対1ですから、我慢するのはお嫁さんの方です。ストレスが溜まっていきます。どんどん溜まっていきます。我が子にもSOS。ああ~!我が子も向こう側についたとき、3対1が5対1に。もう、お嫁さんのストレスは頂点にまで達します。ほんのちょっとしたお姑さんの一言で殺意を覚えてしまいました。
それを察したお舅さんは家を出て、家の前の小屋に避難。旦那様は、仕事という理由で遅く帰り、子供たちは、女二人の言動に注意深く慎重に行動し、息の詰まる空間づくりです。
お嫁さんは、独りぼっちです。
彼女はなんとか、外で息を抜くように努力し、家に戻り、家事をし、お姑さんの小言攻撃を浴びながら我慢し、お舅さんの食事も別宅(小屋)に運び・・・疲れ果て・・・それでも家事と子育てをこなして過ごしていました。実家の実父母の面倒を看ても、お姑さんから嫌味を言われ、本当にどうしてこうなってしまったのかと人生を悔やんでいました。でも、まだ、サスペンスはおこってはいませんが・・・。
お嫁さんたちは、本当に頑張っています。最後は、いろいろあったお舅さんやお姑さんの介護をして、ちゃんと、あちらの世界にお見送りして、家を存続させていくのです。
お姑さんへの「殺意」は、受け継がれていくものでしょうか。
女は・・いろいろありますから
http://dict.v01.jp/bushu/letters/38/
(丸餅:我が家の正月料理から)
注:2017は嫁のイタズラです。
この記事を書いた人

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1956年東京生まれ東京学芸大学教育学部美術専攻工芸専修
公立中学校美術教師を23年勤め早期退職
2002年4月より夫の故郷福島県西会津町奥川にて専業農家となる。6次化による商品開発(焙煎椎茸「まぜらんしょ」・椎茸野草茶「會津ティー」・椎茸ふりかけ「おかわり」など)
2010年7月農業法人株式会社キノコハウス設立 翌年3月11日東日本大震災にて被災キノコ生産を中止する。
2013年自宅縁側にて「縁側カフェ」起業
メープル樹液採取成功
2015年メープルサップ(樹液)商品化
にいがた6次化大賞日本食糧新聞社賞受賞
2016年メープルサイダー商品化
フード・アクション・ニッポン・アワード2016入賞
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