規格外がたくさん出たとき、加工品を作るべき?

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コールドプレスジュース

以下、弊社でやっているQ&Aセッションの抜粋です。あまりにもよく受ける質問なので、あなたにもシェアしたいと思います。

<質問>
今年は規格外作物がたくさん出たので、加工品(6次産業化)に挑戦してみたいと考えています。その時に起こりうるリスクについて教えてください。

<回答>
規格外をうまく活用することは大切です。それらを使って加工品を作ることができれば、プラスアルファの売上につながります。と、いうのは理想論でして、現実はそんなに甘くありません。典型的な失敗パターンをご紹介します。

規格外がたくさん出た。
 ↓
無駄にしてはいけない。よし、加工品をつくろう!
 ↓
委託加工で、加工品を作る。
 ↓
委託加工費を払う。
(最小ロットで作ったとしても、20万円くらいは必要)
 ↓
さあ売るぞ!
 ↓
あれ、だれも買ってくれない。売れない。
 ↓
不良在庫・・・。げっそり。
 ↓
赤字でお終い(>_<)

売り先のない中で、加工品を作ると、間違いなく販売に苦労します。だから安易に手を出さないほうが良いです。もちろん、ビギナーズラックで売れる場合はありますが、継続はしません。

規格外が大量に出たときは、まず原料のまま売ることを検討してみましょう。加工品を作ろうと考えている業者さんへ売ってしまうのです。もちろんあなた自身で加工品を作った場合より、安値取引になります。規格外原料なので、付加価値もつけにくいですしね。

でも、あなた自身は加工賃を払う必要がありません。設備投資も不要です。加工品在庫リスクも避けられます。また精神的負担も減ります。

差し引きすると、原料売りのほうが、あなたの手元に現金が早く残ります。
まずは原料売り!これが基本です。

もし可能なら、原料を冷凍保存しましょう。そして、時期をずらしてライバル商品が減ってきてから売り出します。僕もこれをやったことがあります。秋の葡萄を冷凍しておいて、春になってから東京の業者さんへすべて売り払いました。

その業者さんは、コールドプレスジュースを作りました。300mlで900円以上する高価なジュースです。東京のセレブ向けの商品です。

原料売りができて一安心、ハッピーエンド!としてはいけません。ここからあなたがやるべきことがあります。この状況を徹底的に活用するのです。

え、どうやって?

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原料売りを、あなたの農園PRに使う方法

あなたの原料を使って加工品を作った業者さんへ、ダメ元で以下のように聞いてください。

「御社ジュースを、うちの農園のホームページやチラシでも紹介させていただきます。そのときに、弊社原料を使っていることを、謳ってもよろしいでしょうか?

僕も東京の業者さんへこれを聞いて、OK回答をもらいました。そこで自社HPに、ジュース写真と紹介文を掲載しました。そしてこの商品には、当園のブドウが使われていることを大々的にPRしました。あたかもコラボ商品であるかのように。

他人のふんどしで何とやら・・・というやつです。(笑)

このPRが効果を発揮しました。HPを見た他業者さんから、問い合わせがきたのです。こんなジュースをうちでも取り扱いたい!と加工品依頼につながりました。いわゆる、予約注文というやつです。

だから次の年からは、原料売りをせずに、じっくり加工品を作りました。

あなた自身に加工品の売り先がないうちは、まずは原料売りを考えてください。少なくとも一次加工までにとどめておきましょう。

6次産業化としての加工品につなげるのは、それからでも遅くありません。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年には新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞。
2016年より中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナーとしても活動中。

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