事務スタッフの仕事を収益につなげる方法

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事務員を雇っている生産者さんも多いと思います。あなたは農作業や営業周りで忙しいわけですから、彼女たち(多くの場合女性スタッフ)が、事務的な業務をこなしてくれます。

彼女たちは、エクセルや会計ソフトへの入力、宅急便の受け取り、電話対応、掃除、月末の支払い、代金回収確認など、あなたにとって面倒くさ~いことをこなしてくれます。ありがたい存在ですよね。

しかし同時に固定費(人件費)がかかります。そして彼女たちは、あくまで事務スタッフなので、基本的に収益を生み出しません。そんな理由で、あなたは採用を躊躇しているかもしれません。

彼女たちは、本当に収益を生み出せないのでしょうか?

実は生み出すことができます。マーケティング活動ができるのです。日々の電話対応のなかで、収益を生み出すことができます

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事務スタッフができるマーケティング活動

具体例を挙げてみましょう。

●電話を通して、情報収集のため、お客さんにヒヤリングをすることができます。たとえば、

「なぜ当園の商品を購入しようと思ったのですか?」
「前回ご注文されたときは、うちの商品をどのようなレシピで食べましたか?」
「誰と一緒に食べましたか?家族とですか?もしくは一人で食べましたか?」

勘のよいあなたは分かると思います。この3つ質問をするだけでも、お客さんの重要な情報が得られます。そしてそれらはFCPシート(商談会用の商品紹介シート)の作成時に、とても役に立ちます。

●新商品のことを、出た電話のすべての人に対して、お知らせすることもできます。相手がお客さんでなく、単なる業者さんでも構いません。自社情報としてお知らせすればよいので。そういうところから口コミの広がる可能性があります。

●おススメ商品があると言って、ネットショップへ誘導することもできます。お客さんの中には、まだあなたの農園にショップがあることを知らない人も多いはずです。

●それが注文の電話であれば、抱き合わせ商品を勧めることもできます。マクドナルドでは、アルバイト店員が必ず「ポテトもご一緒にいかがですか?」と聞いてきますよね。あの要領です。

●商品売り込みができなくとも、相手のメールアドレスやFAX番号を聞き出すことはできます。顧客情報さえ手に入れば、今後、改めて商品紹介を送ることもできます。

●電話対応だけではなく、通勤の行き帰りを利用して、直売所の売れゆきを確認し、商品補充だってできます。これも貴重な売上につながります。

●農園を訪れた人たちには、「収穫シーズンになれば、いち早く情報をお届けします。」といって、顧客登録の申し込み用紙に記入してもらうこともできます。

僕自身が農業法人で働いていたとき、営業スタッフは僕一人でした。しかしそれは肩書き上のことです。実は事務スタッフの女性が、このような日々のマーケティング活動をしてくれていました。だから売上げを効率よく上げることができていたのです。彼女のサポートは本当にありがたかったです。

そのルールとやり方を決めるのはあなたです。

上で挙げたこと一つ一つは、そんなに難しい作業ではないと思います。しかし残念なことに、彼女たちは自主的には動いてくれません。柔軟に対応しろ!などと言えば反発をくらいます(T_T)

だから、電話対応の際に、抱き合わせで何を伝えるのか、あなたが明確に決めてあげる必要があります。お客さんに伝えるべきことをチェックリストにします。またその際のセリフ(営業トーク)も台本にしましょう。そしてスタッフ教育します。

また可能なら、事務スタッフの電話対応から、どれだけの収益が生み出されたかを計測しましょう。業務改善を行っていくためです。

彼女たちは決して固定費ではありません。収益を生み出せる優秀なマーケティングスタッフなのです。まずあなたがその認識を持つことが大切です。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社 特派員としても活動中
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