ポジティブシンキングの罠

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最近、分かってきたことがあります。

小規模経営の農家さんや加工業者さんと付き合っていて感じたことです。弊社だって小規模事業者です。経営をしていて実感したことをお伝えします。

あなたはアイデアマンですよね。ものごとに直観的に取り掛かることもあるでしょう。失敗を恐れずに行動することはとても良いことです。動いて動いて動いたほうが、事がスピーディに運びます。それは間違いないでしょう。

しかし動きながら、考えておかなければならないことがあります。それは事業リスクです。ときには綿密に、起こりうる問題への対処法を考えておかなければなりません。目を逸らしてはいけません。

またあなたが経営の分岐点に立っていて、目の前に複数の選択肢があるとしましょう。どちらの道が正解だということはありません。すべてにおいて、メリットとリスクが共存しているのです。

6次産業化ひとつ取ってみても、多くの地雷源が存在します。僕がセミナー講師をするとき、お伝えしていることの一部を紹介すると・・・

  • 原料コストの高騰
  • 予想以上に生産や品質管理に手間がかかり、人件費がかかる
  • 販路少なく、かつ営業の仕方が分からない
  • バイヤーに価格叩かれ、気が付けば利益を圧迫していた
  • 設備投資分の回収が遅れている
  • 品質クレーム頻発し、クレーム対応がクレームを生む悪循環に入った
  • キーとなる従業員の離脱
  • ビジネスパートナーとの利害の衝突

少し考えるだけでもリスクが多く存在することが分かります。ちなみに、セミナーでこの話をすると、受講生はみなさん暗~くなります。(だからそのあとは、笑いネタを入れるようにしています^^)

リスクを考えすぎて動けなくなるのは良くありません。でもポジティブシンキングとかいう言葉に依存して、これらリスクを考える作業から逃げるのは、もっと良くありません。リスクを考えたうえで、素早く行動する。そこを目指すべきなのです。

あなたの事業プランが、100%思い通りに行くことはありません。あなたの計画は、事業から得られるメリットにフォーカスしています。想定外のことが起きないことを想定したプランなのです。

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「〇〇な事態が起こったら、どうするか?」

考えられるリスクを列挙して、代替案を考えておきましょう。また撤退手順をあらかじめ考えておくことも重要です。それを事業プランに落としこみましょう。

決してこの作業をネガティブにとらえないでください。あなただって経験があるはずです。

「思い描いていた加工品が作れなくて、味やパッケージについて、異なるやり方で進めざるを得なくなった。しかし今から思うと、その代替案のほうが顧客ニーズにマッチしていた。」

そんな経験ないですか?僕は何度もあります。

だからリスクを考えて、代替案を考えることこそが、前向きで建設的な作業なんです。そしてあなたの今いるステージによっても、リスクは変わってきます。だから定期的に見直していきましょう。

・6次産業化に取り組もうとしている
・三次事業者と組んで、あらたな販路を開拓しようとしている
・農作業人員を雇おうと考えている
・額の大きい補助金を取得しする予定である

その先に待ち構えているメリットとリスクは何ですか?一度書き出してみてください。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。プロモーション漫画の制作や、記事・コンテンツ制作への評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
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