お客さんはいなくなる

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商品を買ってくれたお客さんは、いずれあなたの元から去っていきます。じわじわと顧客数は減っていきます。

この事実に気が付いたのは、農業法人で働いていたときでした。

当時、あらゆるところから集客をして、何千人もの顧客リストを積み上げていました。しかし、積み上げた顧客数ほどのインパクトで、売り上げにつながらないのです。

おかしいな?と思っていろいろ調べてみました。すると実質的な顧客数が減っていることが分かりました。

最初は、うちの商品やサービスに満足できなかったり、競合に奪われてしまったからだと考えました。

しかし詳しく調べていくうちに、本当の理由が見えてきました。

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一番の理由は自然減だったのです。亡くなられたのです。

高級葡萄を販売していたので、ターゲット層は金銭的にゆとりのある高齢の方たちでした。これらの方たちは、毎年一定の割合で、亡くなっていきます。これはまぎれもない事実です。

もしあなたのターゲット顧客が、高齢者である場合、自然減を意識しておかなければなりません。気がつけば、お客さんが減り、売り上げが大幅に減ることになります。自然減のスピードよりも速く、新しいお客さんを集めてくることが重要になります。

また何割かのお客さんは引っ越しをします。連絡先が変わってしまいます。いちいちお客さんのほうから農園に、住所変更なんてしてくれません。こちらからお便りを出したり、電話をしたときに、引っ越したことが判明します。

飲食店ターゲットに、農産品や加工品を卸している農家も多いと思います。飲食店だって、東京を中心に新陳代謝が激しい業界です。来月には、もう連絡が取れなくなっているかもしれません。

百貨店やスーパーだって安心はできません。担当者はサラリーマンですから、部署異動があります。そのタイミングで、新しい担当者に引き継ぎが十分になされず、あなたの商品が忘れ去られることもあります。

だから、今のあなたにはお客さんが沢山いたとしても、それがずっと続くことはありません。必ず自然に減っていきます。お客さんが去った後に慌てても、手遅れかもしれません。

僕の知り合いの農家さんは、今はビジネスが順調だからこそ、次の対策を練ると言っていました。素晴らしい考え方だと思います。ターゲット顧客層を、若い世代にシフトするとのことです。また農機メーカーさんは、海外へ新たなビジネスを求めると仰っていました。頑張ってほしいものですね!

ビジネスの安定のためには、たえずお客さんを集めたり、次の展開を考えておかないといけません。現状維持でいいと考えた瞬間に、崩壊が始まります。

お客さんはいずれいなくなるからです。

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年には新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞。
2016年より中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナーとしても活動中。

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