農協は水平的な事業展開を!② 

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前回、農協の存在意義として
「組合員・地域住民のニーズを把握し、地域を拓く農協として、豊かな地域社会を築く主体となること」
と書きました。

その中のキーワードである「地域を拓く」とは、どういう農協をいうのでしょうか。

地域を拓く農協とは

ずばり、「地域において他業態等と連携する」農協のことです。
農協組織の活動で特に組合員から求められているのは、「販売活動」です。

市場取引が減少する中で、農協が地域においても直接他業態とつながり販売に乗り出す事例が増えています。例をあげれば

・スーパー等と連携し農協の売り場を確保
・直売所の品質、品ぞろえ強化
・生協との協同組合間連携販売
・直売所から学校給食への食材供給体制構築(地産地消促進)など。

地元商工会議所へ加盟し、2次・3次企業へ贈答用販売を計画している農協もあります。
また、農協が関連会社経由で加工会社に出資し、加工利用を促進し付加価値販売する例もあります。

他農協との水平的なネットワークの構築

同じ県域でも、農協によっては特産品としての品種・品目があります。
全国域の流通ルートでは、県内で食べれない素晴らしい野菜や果物があります。それをお互いに直売所で交換して売り合うのです。

長野県でいえば、ある農協のレタスとある農協のスイカを交換して売り合えば、農協の直売所でしか実現できない付加価値となります。数は限定でいいのです。
他県ならば、より違った品目が対象となります。

具体的な展開を考える

具体的には、こんなネットワークづくりはどうでしょうか。
農協管内市町村に、それぞれが提携する県外姉妹市町村の農協を紹介してもらいます

お互いに魅力的な農産物をそれぞれの直売所で交換して売ることで、農協のネットワークの付加価値を消費者にアピールできます(もう個々には取り組んでいる事例もあるでしょう)。

それを通じて、お互いの作物は生産時期がずれるので、どちらかが保有する冷凍倉庫やカット工場を有効利用すれば稼働率が向上します。

一方、設備を持たない農協は、相手農協の設備を利用することで、新たな設備投資の必要はなくなります。双方とも効率化が図れます。

今こそ、農協の県域を越えた「水平的なネットワークの構築」を目指そうではありませんか。

さらに、総合農協は、地域の「問題解決業」として力を発揮できると思います。
その話は、次回に!

この記事を書いた人

長谷川 正之
アグリフードビジネスアドバイザー

□1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、長男としての責任を感じ故郷・長野県の農林系金融機関に就職。在職中は、融資や資金証券運用業務ほかに携わる一方、企画業務では「中小企業診断士」の資格を活かし経営戦略(経営理念の策定含め)を立案し事業展開を図る。54歳時に、「上司の顔より真理の顔を」という言葉に出会い、「ソロで力量を磨き、パーティーを組んで更に高い目標に挑戦していく!」意識を自覚。思い切って選択定年で退職。
□55歳で一念発起し、政策研究大学院大学政策研究科まちづくりプログラム(修士課程)に学び、ダントツの高齢者ではあったが無事「公共政策修士」を取得。 
□56歳で長野県庁の民間登用試験を受け、任期付職員として採用(課長級:農政部農産物マーケティング室企画幹)。県農畜産物の統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を玉村豊男氏と共に創設し普及。6次産業化推進や「信州ワインバレー構想」策定等にも関わり、任期満了につき退職。
□61歳で上田市農林部農産物マーケティング推進室・専門員に採用。「発酵で輝く上田のまちづくり」を提唱し、民間の「信州上田・発酵の女学校」等の設立を支援。上田市の統一ブランド「信州上田なないろ農産物」を創設し、地産地消を強力に推進。講演では「尊農上位論」を熱く説く。現在、ながの農協非常勤監事も務める。
□地域活動として、地元小学校PTA会長、さらに当時の小学校連続殺傷事件発生に際し地域で自主防衛すべく歴代PTA正副会長会(ビーナス会)を組織し現在会長。「地域の子どもは地域で育てる」を合い言葉に実践中。春・夏休みには、町内児童館で本の読み聞かせを楽しく行っている。
1995年阪神淡路大震災時には、友人の落語家や中学同級生たちといち早く復興支援寄席を開催。以降、高齢者福祉につながればと坂城寄席を継続開催中(現在休演)。地区の自治活動にも積極的に関わり、来年は区長を担う。コロナ禍や自然災害多発のなか、自治会(区会)が自治体(町行政)を構成する確かな「共同体」の仕組みを作りたいと意欲を持つ。
今後、「中小企業診断士」「公共政策修士」の知識・経験を活かし、さらに地域に貢献したいと前を見すえる。紆余曲折の人生のなかで培った多彩な人脈が自らの強み。
□趣味は落語鑑賞。好きな言葉として 「上に立つより前に立つ」 「スピードが感動を呼ぶ!」「笑いで輪(和)来!」「他人の言葉を気にして生きるには人生は短すぎる!」。
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