あなたはこんなことで悩んでいませんか?
一つの方針をとってみても、選択肢が複数ありすぎて、何が正しいか分からない。周りにアドバイスを求めてみると皆言うことが異なる。またアドバイスを求めていないのに、お節介に助言をくれる人もいる。聞けば聞くほど、自分の進むべき方向に悩んでしまう。
これは良くあることです。あなただけの悩みではありません。農業者の多くがこのように悩んでいます。こんなときはどうすればよいのでしょうか?僕のセミナーを受けてくれたことのある人は、答えを知っていると思います。僕はいつも皮肉を込めてこのように伝えています。
「アドバイザーの意見を無視しろ。アドバイザーの意見はクソだ。」
これを言ってしまったときは毎回、僕はいつも反省します。あ~、また俺はアドバイザーとしての仕事を失った、って。
アドバイザーとは、コンサルタントだけではありません。6次産業化プランナー、行政、上司、部下、奥さん、旦那さん、家族、友人・・・を含みます。ぜーんぶ、無視してください。
彼らのアドバイスは、聴くだけ無駄です。完全に外野の意見です。そもそもあなたの商品を買う気が毛頭ない人たちです。あなたに金を払う気がないのに、好き勝手に、言っているだけなのです。
あなたが唯一意見を聞くべき相手は・・・
それはお客さんです。あなたにお金を払って商品を買ってくれる人たちの意見です。できれば優良顧客の意見を聞いてください。
彼らの意見は本物です。あなたの商品/サービスに対しての、ストライクなアドバイスなのです。このアドバイスを取り入れて、商品やサービスに反映すれば、あなたの商品はもっと売れるようになり、お客さんにさらに喜んでもらえるようになります。価格面、パッケージデザイン、商品内容量、付加サービス、パンフレット内容など・・・。
半面、いくらアドバイザーの意見を取り入れても、それはお客さんを喜ばすことにはつながりません。もちろん参考にくらいはして良いのですが、どれだけ商品改善しても、そもそもアドバイザーはあなたの商品を買う気がないのです。
やっかいなのは、彼らの常套句として「私はあなたのことを思ってアドバイスしている。」と言うことが挙げられます。「あなたのことを思ってのアドバイス」と「本当に売れる商品をつくるアドバイス」はまったく異なります。騙されないようにしましょう。
アドバイザーは、得てして論理武装をしていて、もっともらしいことを言います。絶対に、お客さんでない人の意見に振り回されないでください。そんな意見に意気消沈しないでください。
極論を言うと、あなた自身の意見も無視しましょう。少なからず、あなたの心の中に、思い込みアドバイザーがいるはずです。しかし、あなたもお客さんではありません。
たとえば、あなたの思い込みでつけた価格は、必ずしもお客さんにとって最適な値段ではないのです。ここに6次化商品がもっと高い値段で売れるヒントがあります。(現実的には、あなたの想いは商品や栽培手法などに反映されますし、強いこだわりを持つべきです。)
迷ったときには、お客さの意見。それだけです。
-田中良介
この記事を書いた人

- 世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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