気前のいい農家のおっちゃん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

農家のおっちゃんって、気前いいですよね。(もちろん、おばちゃんもです!)

直売所や農園で1個買うと、2個おまけしてくれます。おいおい、買った量よりも、多いやんけ!大丈夫か?って思いますが、お客としてはやはり嬉しいものです。

「こんなにいいんですか!?ありがとうございます!」と言うと、農家のおっちゃんもまんざらでない顔つき。

その生産者の方が、兼業農家であったり、趣味程度で農業をやっているのであれば、これで問題ありません。

でもですよ、もしあなたが本気モードで農業や6次産業化に取り組んでいる場合、こんなことを惰性で続けるとエライことになります・・・。ビジネスとして立ち行かなくなります。

当然ですよね。サンプルや試食を大盤振る舞いするのは、お金をばらまくのと同じです。少し計算してみれば、赤字になることは明らかなのです。

しかし多くの農家が、大盤振る舞いの悪しき習慣を引き継ぎ、その態度を変えようとしません。

スポンサーリンク

 

僕が見てる限り、その瞬間の気分がいいから、大盤振る舞いしている生産者もいます。親の代もそうだったし、自分の周りもそうやっているからと、あまり考えていないケースもあります。バラまくだけで商売に繋がると本気で思っている人もいます。

なんでそんなことが分かるかというと、僕もやっていた時期がありましたから。マルシェで試食を振る舞ったり、展示商談会でサンプルをばらまくのって、謎の仕事やった感があるんですよ。そしてお客さんにスカッと喜んでもらえるんですよ。その瞬間だけはね・・・。

なにも試食を出すのや、サンプルを配ったり、サービスするのが悪いわけではありません。それを何のためにやっているのかを考えるようにしましょう、ということです。ばらまくことによるメリットは何でしょうか?

一つは、お客さんにあなたの商品を知ってもらうためです。関係性を深めて購入につなげるためです。そのための賄賂なのです。でも全員に賄賂を配っても意味がありません。あなたのターゲットとしているお客さんや継続的にお付き合いしたい相手を見極めて、その人に対して徹底的にサービスを施すのです。最初は赤字でも、継続取引が始まれば、利益に転換させることができます。

また展示商談会でサンプルを渡した場合は、そのバイヤーさんを必ずフォローアップします。渡しただけで満足してはいけません。しつこくフォローして、商売につなげます。上手く商売に繋がらなかったとしても、バイヤーさんのニーズを情報として聞き出しましょう。ここまですれば、大盤振る舞いした経費を、少なくとも情報という形で回収できます。

表面的には、気前のよい農家のおっちゃん。
でも裏では戦略的に行きましょうね。(^_-)-☆

-田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。プロモーション漫画の制作や、記事・コンテンツ制作への評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク