あなたは「ヒンク」を知っているか!

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ある月刊誌を読んでいて、妙に気になったキーワード「ヒンク」について書きます。
最近書いた「ストーリーにマイナス情報を活かせ」につながる話です。

月刊誌の記事では、ある政治家が先輩政治家から教えられたことを記しています。

彼は、初めて選挙に出たとき、父が一兵卒で戦死し、母が行商や内職で育ててくれた経歴を含めて書いて、先輩政治家に挨拶にいきました。

この国では、公職選挙で当選するには三バン(地盤―組織、看板―知名度、鞄―資金)が必要といわれ、同じ県の他選挙区にはそれらを併せ持つ強力な政治家がいました。

気おくれしている彼に対して、先輩政治家がこんな言葉をかけました・・・

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「他の政治家と比べる必要はない。君はヒンクを経験しているではないか」
ヒンクがわからず、キョトンとしている彼を見て・・・

「貧しさと苦しさ、これを経験していることは、政治をやっていくうえでとても大きな財産だ。君はそのことを誇りに思いなさい」

おわかりでしょう。ヒンクとは、「貧苦」のことです。
初陣の選挙は僅差で涙をのみましたが、先輩政治家は彼の両手をギュッと握りしめ「よく頑張った、次はきっと大丈夫。この調子で、地元で毎日がんばれ!」という激励の言葉をもらったのです。

恩返しのために何としても勝たねばと奮い立ち、以降10回連続当選、政治史に名を残す政治家となりました。

この記事を読んで、思い出した人がいます。私が10年来お付き合いしているキノコ事業者のNさんです。
彼は、仲間たちと統一のキノコブランドを立ち上げ、リーダーとして大きな力を発揮し、成功に導きました。

私も助言者として関わっていますが、彼らは皆、倒産寸前の強烈なヒンクを経験しています。あの時に戻りたくないと仲間で励まし合い、努力を惜しみません。

これらの政治家や事業者たちがヒンクというマイナス情報を財産にして、自らの行動をぶれないで貫き通す姿に、すがすがしさを感じます。

それに比べ、最近の政治家たちはヒンクを知りません。デタラメな発言や行動が多すぎます。

先輩政治家のことば「貧しさと苦しさ、これを経験していることは、政治をやっていくうえでとても大きな財産だ。それを君は誇りに思いなさい」は、政治家以外の皆さんにも通用すると思います。

貧苦と書かずに、ヒンクと表記するのには、意味があると私は思います。
貧しさや苦しさから学べ、では古い説教調になりがちで、体験した個人差もあり未来につながりません(そんな程度の貧苦など取るに足らないと、勝手に比較して口出しする人たちもいるでしょう)。

それより、ヒンクならば、直接的な漢字の意味から少しかけ離れ、客観的にその人の持つ付加価値として考えられるのではないか。未来につながる付加価値として、マイナス情報をプラスに転化できると思うのです。

暑さ厳しい折、皆さんと一緒に自らのヒンクを思い噛みしめ、もうひと踏ん張りしましょう。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員。中小企業診断士。

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