暑い日が続きますが、ばててませんか?こまめに水分補給していきましょう。上の写真はこの時期のブドウです。まだ色はついていません。食べたら酸っぱいですよ~。
さて、先日のブログでは、農家のおっちゃんの気前の良さと、その弊害について述べました。今日は違った角度からの話をします。
確かに無駄な経費は削減しなければなりません。何の考えもなく、試食サンプルをばらまくのは良くありません。
しかし販路開拓に必要なのはお金です。
パンフレットをつくるのにも、ホームページをつくるのにも、パッケージデザインを改良するのにもお金がかかります。情報やノウハウを得るにもお金がかかります。展示商談会に出ていくには、交通費や出展料がかかります。
なにも何百万も投資しないと、販路開拓ができないと言っている訳ではありません。
しかし、不当なほどケチを決め込み、最低限必要な投資や支払いを拒否し、倹約に倹約を重ねておきながら、それなりの成果を見込めると、妄想に近い期待を抱いている生産者もいます。
ありもしない埋蔵金を探しているのです。
(先日、子供とパイレーツオブカリビアンを見たので、それに影響されてます。はい。笑)
もしあなたがお金を投資する気がないのであれば、それに見合っただけの時間を投資しなければなりません。パンフレットやチラシも、作り方をマスターするには時間がかかりますが、その気になれば自分でつくれます。販売ノウハウも、時間をかけて行動して検証すれば手に入ります。自分なりに行動して、時間をかけて、ものごとを成し遂げていくことは、素晴らしいことでもあります。
もしあなたが、お金にも時間にも投資する気がないのに、他力本願でうまく販路開拓しようと考えているのであれば、かなりの危険信号です。
このような考え方のもとに、展示商談会にだけ出てみても意味がないでしょう。なぜなら、展示商談会に出た後は、時間をかけてバイヤーさんのフォローアップをしなければならないからです。それはとても面倒くさい作業でもあります。
フォローアップを自動化することもできます。先日紹介したようなITツールを導入すればよいのです。高いでしょうけどね。
自分で時間をかけてフォローアップするのであれば、バイヤーさんの名刺を仕分けして、メールアドレスをパソコンに打ち込み、売り込みの文章を考えて、送信します。メールアドレスをタイプするのって、気の遠くなるような作業です。(※下の追伸をご覧ください。今の時代、名刺情報を読み込めるフリーソフトがありますので、活用しましょう。)
取引に繋がるかもしれないバイヤーさんには、電話したり、会いに行きます。膨大な資料の提出を要求されることもあります。
これら必要な投資をしない生産者さんが、展示商談会に出て一カ月後に必ず言うことがあります。
「展示商談会に出ても、まったく意味がなかった。」
なにを隠そう、僕も言ってましたからー。やらない自分のいい訳ですよね。言い訳の上手い人のところにはチャンスは訪れません。本当です。
さあ、夏本番。がんばりましょー!
-田中良介
追伸:名刺情報を簡単に読み取るフリーソフトを紹介します。スマホで名刺をカシャっとするだけで、文字情報が自動で読み込まれます。これ超使えます。
CAMCARD(https://www.camcard.jp/personal/)
この記事を書いた人

- Innova Market Insights社の日本カントリーマネージャー。世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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