情報はまだ発達していない

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スマホを一人一台持つようになり、どんな情報もインターネットで瞬時に手に入るようになりました。知らないこと、分からないことがあれば、ネット検索すればお終いです。またソーシャルメディアからも興味深いニュースがどんどん流れてきます。情報そのものがほとんど価値のない時代になった・・・。

と色んな人が言っていますが・・・。

本当でしょうか?

実は、情報はまだ発達していません。

インターネットなどで手に入る情報は、表面的なものばかりです。

もしあなたが地方在住なら、都市圏にいるバイヤーさんのことをイメージしてみてください。彼らはプロフェッショナルなので、産地や食材など、常に細かな情報を得ているかのように、あなたは感じているかもしれませんね。しかしそれは誤解です。

彼らが本当に欲しいのは、まだ表に出てきていないような希少な農産物や加工品の情報です。それをいち早く見つけて、仕入れて、大儲けしたいわけです。

しかしそんな情報は、インターネット上にころがっていません。また、とりあえず産地に足を運んだからといって、必ずしも良い商品や生産者に出会えるわけではありません。

本当に面白い情報は、路地裏にあります。

あなたが海外旅行に行くことを想像すれば分かりやすいと思います。ガイドブックに載っている名所には誰でも行けます。しかしそこから一歩踏み込んだ路地裏に、現地の人のみぞ知る美味しいお店があるわけです。でも路地裏のどこに行けばよいかわかりません。そもそも路地裏に入る勇気もありません。

日本国内でも、産地には外からは見えない路地裏が多く存在します。

先日、東京から視察にきたバイヤーさんを、長野県の複数の生産者さんのところへ連れていきました。そのときバイヤーさんに言われたのが、

「自分ひとりではここまで良い生産者さんや食材に巡り合えなかった。やはり現地の案内人が必要ですね。」

ここに重要なポイントがあります。

あなたの栽培している作物や加工品は、路地裏の存在です。生産量も少ないでしょうし、傍から見るとほとんど表には出てきていないことでしょう。一般のバイヤーさんからは全く見えないのです。

だからあなたがやるべきことは、路地裏の情報を都会へ伝えること。あなたが当然と思っていることが、都会の人から見たらドキドキする魅惑的な世界なのです。あなたの作物、こだわりの栽培方法、地元で代々受け継がれているレシピなど、こちらから都会のバイヤーさんに伝えてあげましょう。

また地域の掘り出し情報を発信すれば、周りの生産者さんからもとても喜ばれます。食材を取りまとめて販売しても良いかもしれませんね。あなたを中心に地域の商売が回りはじめます。

「情報はまだ発達していない」ということを意識しましょう。産地の路地裏情報は、あなたが伝えなければ、門外不出で一生を終える運命かもしれません。

– 田中良介

この記事を書いた人

田中良介
田中良介
食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。世界の食品トレンドにも精通している。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
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