クリーンラベル(Clean label)がもうすぐ入ってくる

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クリーンラベル

クリーンラベルという言葉をご存知ですか?世界の食トレンドのなかで、現在もっとも重要視されている概念です。日本ではまだなじみのない用語だと思います。

クリーンラベルとは、消費者の知りたいという欲求を満たすための考え方です。(詳しくは記事後半で説明します。)

欧米で流行っているトレンドは、その多くが日本の数年先を行っています。今では馴染みのある、チアシード、グルテンフリー、ラクトースフリー、スーパーフード、オーガニックなど・・・。これらは全て欧米で先に火がついたものです。

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もうすぐクリーンラベルが入ってくる

最近、海外記事をよく読んでいるのですが、「Food Business News」に面白い記事が出ていました。

More than half of consumers report they’re familiar with “clean label,” but just 38% indicated a strong understanding of its exact definition.

半数以上の消費者がクリーンラベルという言葉を知っている。ただし38%のみがその定義について明確に理解している。

2017.7.10記事より

調査対象は、欧米の2600人の消費者だそうです。その1/3以上が「クリーンラベル」のことを詳しく知っているという結果が出ています。日本だと、ほぼ皆無に近いのではないでしょうか。

ここから言えること。このクリーンラベルという概念がもうすぐ日本に本格的に上陸します。食に関わる人は、理解しておかなければなりません。農業者だって例外ではありません。

とは言っても、何も難しい概念ではないんですよ。言葉なんか知らなくとも、すでに実践している作り手さんも多いと思います。

クリーンラベルとは?

消費者の知りたいという欲求を満たすための概念です。消費者は、手に取る商品がどこで誰が作ったものなのか知りたがっています。商品パッケージに記載されている原材料が、どこから来たかを知りたいのです。

製造者の大半は「安心、安全、健康」であることを売りにしています。しかし消費者はもはや満足しません。

裏ラベルを見て、化学的な保存料が入っているとその商品を嫌がります。さらにここからがポイント。化学的な保存料でなかったとしても、そのように見える原材料が入っているだけで嫌煙されることがあります。たとえ天然素材であったとしても、それが何なのか、作り手が消費者に伝えなければならないということです。

そして加工方法(製造方法)についても注意が必要です。シンプルな加工の方が好まれます。もちろん複雑な加工をしても良いのですが、それを分かりやすく説明できないといけません。

消費者にとって分かりやすく、分かりやすく、分かりやすく・・・、これらを突き詰めていくと、商品ラベルがとてもシンプルになっていきます。ラベルを見ただけで消費者がその商品について理解し、安心感を得られる状態です。

僕の予想ですが、多くの日本人がこの用語の定義を知ったとたんに、国内でクリーンラベルの流れが加速すると思います。

自己満足の商品になっていない?

あなただって、自分の商品が安心安全で健康的であることを謳っていると思います。たとえば、無添加、無農薬、高い栄養価など・・・。

ここでチェックして欲しいのは、それが単なる自己満足に陥っていないかということ。あなたが重要だと思っていることは、消費者が望んでいることでしょうか?またあなたのメッセージは、消費者に明確に伝わっているでしょうか?

今の消費者は、「安心安全で健康的な食品」を求めると同時に、「商品のことを理解したい」という強い欲求を持っています。この欲求を満たす概念が「クリーンラベル」です。

消費者と作り手をつなぐ概念であるとも言えますね。

– 田中良介

追伸 10/7からドイツで開催される世界最大の食の見本市に参加してきます。世界の最新トレンドをリサーチしてきます。面白い情報を持ち帰ってきますよ。お楽しみに!

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

農業者の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。Web制作やコンテンツ制作の評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年より日本食糧新聞社 特派員としても活動中
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