紹介本シリーズ⑦ “エピローグⅠ”

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美由子さん 今回は「マーケティング戦略」の本の紹介ということでしたが、示された表題は違います。どういうことですか。

 前回予告した「マーケティング戦略」本の紹介は、この次まで待って下さい。どうしても、このところ起こった出来事をあなたに伝えたいのです。

それは、前回の「遠距離交際と近所づきあい」下の結びとしての「エピローグ」として語るのがふさわしいと思います。

美由子さん 話しが見えませんが・・・お願いします。前回から少し日数が経っています。忙しかったのですか。

 最近身の回りに起こった2つの出来事を、前回のブログ「遠距離交際と近所づきあい」で話した6次の隔たり」「スモールワールド・ネットワーク」化のキーワードを使って紹介します。
一つ目は、ある学会の沖縄大会に参加した話しです。

沖縄でのできごと

美由子さん エ~、沖縄に行っていたんですか。うらやましいな~。台風で大変だったでしょう。

 何とか大丈夫でしたよ。大会日は雨でしたが・・・。
その学会には、中国・台湾・韓国・日本の4か国が参加しました。各国の地域資源等を、多様な視点から探求しデザインする幅広い発表内容でした。

「6次の隔たり」

その中で、日本のC大学大学院留学生の中国人Oさんが発表した「中国のある地方の風習の研究」が、私の関心を呼びました。
以前仕事をした長野県のN村の風習に似ていると思ったからです。 

美由子さん 本当ですか。中国と日本の村が実際に似ているって、想像できませんが・・。

 そこで、研究の参考になるのではと、連れて行ってもらった大学教授U氏に話し、たまたま教授の教え子MさんがOさんの友人とのことなので紹介してもらい、私が直接Oさんに話すことが出来たのです。

私はN村にいたことがあるので、知人である副村長H氏に話し、その友人の村のしきたりに詳しい元村長K氏をOさんらに紹介し、村の事を説明してもらう算段をしている最中です。

美由子さん ということは、前回の「6次の隔たり」の整理で、長谷川さん中心に記せば・・

元村長K氏(2次)←副村長H氏(1次)←長谷川さん→友人の大学教授U氏(1次)→教え子Mさん(2次)→Mさんの友人・中国人Oさん(3次)

となり、中国人Oさんからすれば、N村元村長K氏と出会うのは、5次の隔たり」となります。長谷川さんが、OさんとKさんをつなげ、スモールワールド・ネットワーク化ができたということですね。

 だれかが結節点(ノード)となり、情報をつなげる。それは間に入る人が意思を持ってつなげることで短絡化でき、付加価値が生れるのです。

中国人Oさんの研究に役立ち、他の留学生も会ってもらえれば日本の理解が一層進むと期待しています。

美由子さん でも、今回の例では、長谷川さんは感謝されるでしょうが、何の恩恵も受けていませんよね。

正直に言っていいですか。「よくやるよ」って呆れている人もいると思いますよ。

 ぜんぜんかまいません。いつも妻に言われていますから(笑)。「つなげて喜ぶ人を見るのが好き」なんです。

敢えて恩恵といえば、つなげることで信頼を得て、「人脈が増える」そして「情報収集・発信力が高まる」ということでしょうか。

さらに、今回の4か国の大会で大変感激したことがあったんです。

大会で感激したこと

美由子さん なんですか。沖縄料理が美味しかった、泡盛で盛り上がった・・ですか(笑)

 違いますよ。感激したのはズバリ・・・中国語への「通訳者」が見事だったことです。

彼女は大会開催国の日本人の日本語を間髪入れず訳し、ほぼ同時にその場の情報が共有できたことです。その場の雰囲気が盛り上がり、参加者全員の高揚感を感じました。

一人の女性通訳者が大きな仕事をしたと思います。大会のMVPといっていいでしょう。この通訳者も、「人と人とをつなげる仕事」をしています。

美由子さん 今回の「遠距離交際」で感じ取ったことですね。

私 外国の友人などいないので、特に中国は政治的に見てしまう偏向があったと思います。
しかし、中国の地方の生活や風習を実際に知り、大変身近に感じたことも今回思い切って参加した「遠距離交際」の成果と思います。
 

私が普段から言っているグローバル世界とは「世界のローカルな地の集合体である」ことを改めて感じました。

もう一つ、「スモールワールド・ネットワーク」化できた出来事を紹介したいのですが、それは次回に・・・。

美由子さん わかりました。それなら表題は「エピローグ」と変えた方がいいですね。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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