6次化大賞から学んだこと

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6次化大賞

学びあり、涙あり、笑いあり、感動あり、緊張感あり・・・。

そんな2日間でした。フードメッセinにいがた内で開催された6次化大賞オーディション。全国から60を超える事業者の応募があり、最終選考に残ったのが15社。そのプレゼン審査を担当させていただきました。

毎年関わらせていただいておりますが、年々飛躍的にレベルが上がってきています。ちなみに第一回大会のグランプリは、僭越ながら僕でした。その時と比べて、今回は明らかに高いレベルでの戦いでした。ますます第一回目にグランプリを取っておいてよかったと胸をなでおろしております。(笑)

今年のグランプリは、福島県の福福堂さん。出展商品は黒米甘酒です。ご夫婦で農業から加工品製造販売までを手掛けられています。プレゼンがとてもユニークで、引き込まれる内容でした。夫婦二人三脚で6次化に取り組むストーリーが印象的。とても謙虚に学んでおられます。

決勝に残った15社は、すべて素晴らしく、甲乙つけがたい内容でした。本当は全員に何らかの賞をあげたかったです。今回参加された企業は、農業、水産、畜産など、バラエティに富んでいました。企業規模も小規模~大規模、またJAの出展もありました。北は青森から南は鹿児島まで。様々なパターンを見させていただきました。

6次化の成功には様々な要素が影響します。そのなかで、僕が今回もっとも重要なキーワードだと感じた内容を、あなたにシェアしたいと思います。

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それは「逆境から立ち直るスピード」です。

6次化に取り組むと、ほんとうに多くの問題に直面します。技術力、品質、資金、人材、販促、法律面など・・・。

身近な例でいうと、お客さんからの厳しいフィードバックや心無いクレーム。しかしそこからヒントを得て、新たな商品やサービスが生まれることが良くあります。今回も試行錯誤を繰り返して、顧客ニーズを満たす商品を生み出した話を聞くことができました。

また農業水利権の問題でもめたことをきっかけに、新たな栽培方法を考案し、さらに特許まで取ってしまった人もいました。

それだけではありません。東日本大震災のような自分ではどうしようもない自然災害も起こりえます。今回の出展社のなかにも、震災ですべてを失った方がいました。しかし、そこからすぐに事業を立て直し、たった数年で今まで以上の復活を成し遂げていました。

直面する問題は、たいがい不公平極まりないものです。容赦なく叩きのめされます。しかし配られたカードにどう反応するかはあなた次第。

行政のせいにすることもできますし、従業員のせいにすることもできますし、ふてくされてしまうこともできます。

今回の出場した事業者に見られた特徴は、直面したどん底から素早く立ち直り、それを解決することによって、今までにない商品やサービスや事業を生み出しているということ。誰のせいにすることもなく、あたかもその状況を楽しんでいるかのようにも見えます。

逆にいうと、そのような心構えのない事業者は、運よくヒット商品を作ることができたとしても、長続きすることはありません。

僕自身も経営者として、さまざまな事業に関わるなかで、打ちのめされることがしょっちゅうです。でも今回の6次化大賞を通して「こんなことで凹んでられない。よし、やってやるぞ!」というエネルギーをもらえた気がしています。

新潟市から帰ってきて、一晩寝てそんなことを考えました。

– 田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。プロモーション漫画の制作や、記事・コンテンツ制作への評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
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