県境を越えろ!

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6次化大賞

前回ブログに続き、フードメッセinにいがた内で開催された6次化大賞オーディションのレポートです。今回で三回目を数える6次化大賞。年々参加者は増え、北は青森、南は鹿児島から生産者が集いました。しかも皆さん、レベルが高い!

東京の展示商談会に、このようなレベルの出展者が殺到するのは分かります。日本の中心ですから。しかしここは新潟市。地方の一都市に過ぎません。ここへの注目度が高まっているのはなぜなのでしょうか。僕なりに分析してみたいと思います。

僕が一生産者として、6次化大賞オーディションに出たのは第一回大会。賞金も稼げるという不純な動機もあって、恐る恐る参加してみました。

実は参加前に、ある長野県の関係者からこのように言われました。

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「田中さん、この大会は新潟市で開かれる新潟市主催のオーディションです。政治的に、新潟市の事業者がグランプリを取ることは間違いありません。だから長野は2位狙いでいきましょう。」

当時の僕も「そりゃそうだわ。」と思っていました。

しかし何を間違ったか、僕はグランプリを受賞することができました。新潟市の事業者を差し置いて、なんてことをしてしまったのだろうか・・・、と少し心配になったのを覚えています。しかしそれは杞憂でした。

その後のグランプリも、新潟市以外の事業者が続きます。2回目も長野県、3回目の今年は福島県。

ここのところ、僕は最終プレゼン審査員として関わっています。だから多少なりとも審査事情も見てきました。一つ言えることは、完全に公平だということ。政治的な思惑が一切ないのです。もしここに偏った審査があれば、これほど人は集まってこなかったと思います。

県境(いや、市境というべきか?)を越え、全国の事業者にチャンスを与える。その姿勢が、少なからず噂として広がったのではないでしょうか。結果として、年々参加者は増え、盛り上がりを見せています。主催者である新潟市の度量が、外から人を呼び込むことにつながったのです。

さらにその結果、何が起こったと思いますか?

全国からレベルの高い事業者が集まってきて、一番刺激を受けたのは新潟市。外の世界とのレベルの差をまざまざと見せつけられ、危機感を感じたはずです。そこから新潟市の必死の努力が始まりました。

そして今年の大会では、明らかに新潟の事業者のレベルが上がっていました。来年こそは、本当に新潟市がグランプリを持っていくかもしれません。

この小さな日本。そしてグローバルな時代に、いまだに県境にこだわっている人が多くいます。あたかも狭いエリアに捕らわれているかのよう。しかし、情報とお金と人の流れは、すでにボーダレスな時代に突入しました。これらをいかに呼び込めるかが、地域発展のカギと言っても過言ないでしょう。

新潟市のオープンな姿勢とその戦略には、見習うものがあります。

あなたが一事業者であれば、積極的に県外に足を運ぶことをおススメします。行政区域などにとらわれてはいけません。上手くいっていて、あなたが参考にできる事業者が、全国のどこかにいるはずです。長い間悩んでいたことの答えを誰かが持っています。

時には外とのレベルの違いにがく然とすることもあることでしょう。ショック療法です。そこから学び、行動を続けるしかありません。

新潟市のようなオープンな姿勢を、あなた自身も作り出すことができるのです。

– 田中良介

この記事を書いた人

田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。プロモーション漫画の制作や、記事・コンテンツ制作への評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
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