紹介本シリーズ⑦“エピローグⅡ”

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美由子さん 今回は、6次の隔たり」として、長谷川さんの経験した2つ目の事例紹介ですね。
 前回は、中国人留学生と長野県のN村をつなげる話でした。
今回は、「お寺と魔法使い」の話です。

なぜ「お寺と魔法使い」なのか

美由子さん はぁ~、お寺と魔法使い、全く話がよめません

 私は地元の菩提寺の檀家で作る護持会役員をやっています。
年1回、地域の人たちにお寺を開放するお祭りがあり、そこで「寺子屋寄席」もやっているんです。その段取り役が私です。

美由子さん 以前、ご一緒に飲んだ時、友人の落語家や講談師に頼んで「寺子屋寄席」に出演してもらっていると聞きました。

 はい。紙きりの芸人やアマチュア歌手なども呼んでいます。
今年は、「子どもを多く呼べる芸人をお願いしたい」とご住職からリクエストがあり、考えました。

そこで、思い切って「魔法使い」にアタックしようと決めたのです。

美由子さん 「魔法使いアキット」さんですね。
今回、私もお寺でマジックショーを拝見し、不思議な世界に驚き、子どもからお年寄りまでの幅広い観客は全員大満足でした。

 マジックショーが終わった後、多くの方から、どこで知り合ったの、よく呼べたねと言われ、紹介した私としては大変嬉しかったです。

美由子さん そこで、彼とのつながりをお願いします。

出会いとつながり

 はい。以前、知人の会社社長が主催する会で彼・アキットさんのマジックを見たんですね。

彼独自の不思議な世界で、その後何度か見る機会があり、毎回新しいマジックに驚かされました。
お寺で彼のマジックを見れたらどんなに素敵か、そのシーンが心に浮かんだのです。

美由子さん 6次の隔たり」で説明してください(「6次の隔たり」については紹介本シリーズ⑦参照)

 こういうつながりです。
お寺住職W氏⇒私⇒知人の会社社長K氏⇒K氏秘書課長O氏⇒アキットさんマネージャーT氏⇒アキットさん

お寺住職W氏は、私を経由して「5次の隔たり」でアキットさんとつながり、マジックショーが実現しました。

美由子さん 今回も、「5次の隔たり」で、「スモールワールド・ネットワーク化」が図れたのですね。

 そうです。社長K氏は忙しい人でなかなか会えませんが、秘書課長O氏とは飲み友達のつきあいです。

私はいろんな方とお酒という手段を用いて濃い「近所づきあい」をし、そのつてで遠距離の人とつながるという「戦術」を駆使しています。

美由子さん お酒を飲みたいだけじゃないですか。お酒はほどほどに・・・、奥様にキツ~ク言われていますよね。
ところで、アキットさんとはスムーズにつながったのですか。

 それが、いろいろありました。秘書課長O氏から紹介されたマネージャーT氏とはもちろん面識はなく、日程や他の条件でかなりメールのやり取りを重ねました。

私は金融機関出身で、タフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)として業界では知られた人間です(今は誰も知らないでしょうが・・・笑)。
結局は、O氏とT氏の信頼関係も効き、実現しました。

美由子さん マジックショーの裏話はないんですか。私にこっそり教えてください。

ある子供のビックリした行為

 ショ―が始まる直前、最前列に座っていた子供の父親が言ってきたのです。
美由子さん どんなことですか。
 子供がアキットさんに「スプーンとフォークを曲げてほしい」、そのために家から持ってきたとのこと。

私は正直焦りました。2部構成の休憩時に聞いてみますと答え、ドキドキしながらアキットさんに尋ねると、「全く問題ない」とのこと。

美由子さん 見事にスプーンとフォークを曲げて見せて、大喝采でしたね。家から持ってきたのですからタネも仕掛けもありません。かえって、その子に感謝ですね。

経験がものういう

 彼に感心したのは、全く動じないことです。シナリオ通りいかないといろいろ言う芸人を知っているので。

美由子さん 彼はまだ29歳ですよ。若いのに・・・。
 でも経験が違うのです。芸歴何年と思いますか。
美由子さん 29歳なら、もしかして15年とか・・。

 イヤ、なんと25年です。4歳の時から公民館等で披露していたといいます。
その上、師匠はおらず、業界には群れない。基本は一人で切磋琢磨しているとのこと。

実は、私も群れるのは嫌いなので、楽屋で二人で盛り上がりました。

美由子さん 一緒に聞きたかったです。

 大丈夫です。アキットさんと携帯でつながる関係になりましたから。彼も同じ長野県人、どこかで一緒に飲みましょう。「スモールワールド・ネットワーク化」をしますから・・(笑)

美由子さん はい、楽しみにしています。
楽しみといえば、次回こそ「戦略マーケティング」本を紹介してくださいね。

 任せなさい!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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