あなたも私もフレキシタリアン

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フレキシタリアン
アヌーガ2017 レポート
~ 食の世界最新トレンドをビジネスへ取り入れる① ~

先日、ドイツで開催された世界最大の食の見本市「アヌーガ2017」へプレスとして参加してきました。徹底的に見て、聞いて、体感してきました。最新トレンドをいち早く日本のあなたのビジネスに応用するにはどうすればよいか?そのヒントを僕なりにかみ砕いて、お伝えしていきます。

ちなみに、これは気まぐれ連載シリーズですので、不定期発信となります。

では早速始めます。

最近、日本でもヴィーガンという言葉が、ジワジワ浸透してきましたね。ベジタリアンは肉や魚を食べない人たちですが、ヴィーガンはさらに完璧な食を求める人たちです。乳製品など動物性のものを一切食べません。健康ため、環境のため、動物愛護のため、自身の考え方、宗教上など背景はさまざまです。

数年前からこれが世界的な一大トレンドです。食に関わる人間として無視できない傾向ですね。だからヴィーガンの流れが、世界的にどこまで進んでいるのかを意識して見てきました。

いや~、やっぱりヴィーガン食品は充実してました。展示会場でも、ドイツ街中のスーパーやレストランでも、ヴィーガン、ヴィーガン、ヴィーガン。以下はイタリアンレストランのメニューですが、ヴィーガン、グルテンフリー、ラクトースフリー対応メニューが用意されていました。

ヴィーガン

でもでも、肉や乳製品を一切取らずにに生活するなど、僕には無理。お腹ふくれませんよね?(ヴィーガンの皆さま、申し訳ございません。率直な感想です。)。

だから展示会場で、世界中の人たちに聞いてきました。

「実際のところどうよ?ヴィーガン食って楽しいの?」

ベジタリアン、ヴィーガンの次に来るもの

海外の方の多くの回答がこれでした。「私はヴィーガンではありませんが、肉に偏った食生活が身体によくないことを認識してます。乳製品の取りすぎも良くありません。だからこらら食品をできるだけ控えています。」

データ的に見ても、ドイツ人の69%の人が、週一回以上、肉を控える日を作っているそうです。できるだけ健康的な食生活を目指しているんですね。

うんうん、よく分かります。僕だって飲み会で肉食が続いた次の日は、野菜メインの食を意識してます。もう40代ですから。

で、これの何が世界的傾向なのか?ということですが・・・

健康には気をつかうが、完璧を求めない(完璧を求めることができないと言ったほうが妥当かな)人のことをフレキシタリアンと呼びます。Flexibleとは「柔軟性がある」と言う意味です。柔軟な対応をする人々。

和食が世界的にブームであることからも分かるように、健康に気を遣う人が増えています。でも上で僕が率直な感想を述べたように、多くの人にとってヴィーガンのような完璧な食生活は無理なんです。たまには自分に言い訳をしながら、体に悪いものも食べたいんです。。人間ですから。

うちの子供たちにも、できるだけ身体にいいものを食べさせてあげようと親として努力してます。でも、完璧を追求してたらお金がかかりすぎます。また隣の家の子が、添加物いっぱいのお菓子をムシャムシャ食べているのに、うちの子は全部だめ!っていったら息が詰まってしまいます。だから「できるだけ健康的に、でも例外OK。」が僕のポリシー。

そうか、俺はフレキシタリアンだったのか。世界の最先端だぜ。
え?食や健康にこだわるあなたも、本当はフレキシタリアンかもしれないって?

ヴィーガン食とフレキシタリアン食の一番の違い

世界的に週に一回程度は、肉を食べないなど健康に気を遣っている人が多くいます。パートタイムヴィーガンみたいな感じです。でも肉も魚も並ばない食卓って、おもしろくありません。すくなくとも我が家の食卓では盛り上がりません。子供たちからはブーイングの嵐です。

実は世界的に、肉ではないけれど、肉のような味わいの食品が爆発的に増えています。欧米では、雑穀を主原料としたハンバーグや、豆類から作った模擬チキンナゲットも流行っています。もちろん大豆製品もいろいろあります。また乳製品の代わりとなる、ココナッツやアーモンドから作ったミルク、バター、チーズなどにも注目が集まってます。すべて植物原料から作られます。これらが結構おいしいんです。どの企業も商品開発を急いでいます。

ヴィーガンはそもそも肉・魚・乳製品を欲しない人たちです。しかしフレキシタリアンは違います。健康面からこれら食品を控えることがありますが、心の底ではやっぱりお肉大好き。

だから肉や乳製品の代わりとなる植物原料食品にも、それなりのジューシーさやフレーバーを求めます。これがヴィーガン食との一番の違いです。

このフレキシタリアンの傾向は、これから日本でもますます顕著にみられるようになると僕は予測してます。潜在的に、多くの人がフレキシタリアンだからです。でも自分がフレキシタリアンだという認識は今のところありません。日本の人たちが「自分はフレキシタリアンだったのか!」と気が付くのは、そう遠くない未来かも・・・。

肉や乳製品の代わりとなる植物性の食品。しかもバラエティに富んでいて美味しい。これがこれから日本でも流行るであろうトレンドです。

あなたの商売に置き換えてみてください。フレキシタリアンをターゲットにしてみると、どんな加工品がつくれますか?どんな商品PRになりますか?

– 田中良介

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この記事を書いた人

田中良介
田中良介
世界の最新トレンドとマーケティングに精通しており、食品企業の商品開発やマーケティング活動を支援している。自身もかつては食品企業で、苦労しながら商品開発と販売をしていた経験あり。 日本と世界をつなぐ架け橋となり、食品企業のレベル向上に貢献することがミッション。 海外での講演活動にも精力的に取り組む。
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