見方を変えるだけで価値が高まる

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コーラが風邪に効く

ここのところ、海外の食品トレンドの記事をたくさん書いていますが、今日はちょっとおもしろい脱線トピックです。

欧米諸国ではコーラを風邪の特効薬として飲むことがあるそうです。ドイツでも、フランスでも、アメリカでも風邪に対して医者がコーラをススメているとか。

ほんまかいな!?と思ったかもしれませんが、日本人の常識をくつがえす内容なので、心して読み進めてください。

糖分を含んだ水分が脱水症状を防ぎ、炭酸が胃の働きを活性化してくれるから良いのだそうです。ほかにもコーラには以下のような効果があるそうですよ。

●胃酸を中和し、消化を促してくれる効果
●カフェインとスパイスが頭痛を緩和
●常温もしくは温めて飲むと、のどの炎症が和らぐ
●カフェインが狭くなった気管を拡張する効果 
(※ 参照サイト https://tenki.jp/suppl/tomo_kouda/2015/06/24/4691.html#sub-title-a )

この情報を僕はチラリと聞いたことがあるだけでなのですが、インターネットで検索してみると、確かに「コーラが風邪に効く」という情報がたくさん引っかかります。

体に悪いと思っていたコーラ、見直したぜ!酒は百薬の長とは言ったものですが、まさかコーラも百薬の・・・!?

ここで言いたいことは、コーラの成分の良し悪しではありません(笑)

コーラが風邪に効くと知った瞬間に、コーラに対する見方がガラリと変わるということです。伝える内容を変えるだけで、イメージが一変し、商品価値までがドカーンと上がります。

あなたは商品の販売に苦労していたり、競合商品が多くて、なかなか目立たすことができないと、悩んでいるかもしれません。その場合、気づいていなかった商品特徴を発掘することを考えてみましょう。

とはいっても、商品を一から開発しなおす必要はありません。中身はそのままでOK。今まで見出せていなかった価値がないか、まずはじっくり考えてみるのです。

連載シリーズ「食の世界最新トレンドをビジネスへ取り入れる」を執筆していますが、書きながらやはり同じことに気が付きます。フリーフロム、クリーンラベル、プロテイン、植物性食品、フレキシタリアン・・・・。これら世界の最新トレンドを、漠然とですが、すでに多くの日本企業が商品に取り込んでいます。

とくに中小企業や農業者は、大手企業との差別化をはかるために、ハイクオリティの本物の商品作りを意識しているはずです。

足りていないのは、それをPRするということ。あなたもそうだと思いますが、ほとんどの企業が「安心、安全、健康、無添加、こだわり」といったPR文言しか使っていません。そりゃあ、多くの商品が横並びになるのは必然です。

無添加という言葉一つ取ってみても、世界では

●オーガニック
●遺伝子組み換え不使用
●合成保存料無添加
●合成着色料無添加
●フリーフロム
●グルテンフリー
●ラクトースフリー
●ヴィーガン

など、あらゆる視点での魅力を語ります。ターゲットごとに、響く言葉が異なるからです。また間違いなく無添加であることを証明するため、製造過程もできるだけ公開します。原料を仕入れている農場も明確にします。この「透明性」も大きな差別化につながります。

また健康という言葉も、世界では

●植物性
●プロテイン
●天然カラー
●ナチュラルエナジー
●栄養素を壊さないシンプルな加工
●フレキシタリアン

などという切り口でPRします。

これらすべて、切り口であって、日本の生産者だって同じこだわりを持っています。切り口を知らないだけなのです。

世界のトレンドを学ぶというのは、新たな切り口を学ぶこと。必ずしも、お金をかけて新商品を開発する必要はありません。今まで見えていなかった自分の商品の特徴に気づき、それを引き出し、PRしていくヒントを得ることなのです。

そう考えると、資金力に限りのある中小企業だからこそ、世界から学ばなければならないと言えます。

コーラが風邪に効く― ― これをゴシップネタで終わらせてはいけません。

– 田中良介

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この記事を書いた人

田中良介
田中良介
アグリマーケティング株式会社 代表取締役

食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。また6次化を推進する自治体への支援にも注力している。プロモーション漫画の制作や、記事・コンテンツ制作への評価も高い。
自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
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