クリーンラベルの次の姿

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サステイナブル
アヌーガ レポート
~ 食の世界最新トレンドをビジネスへ取り入れる⑨ ~

前回の記事では、クリーンな原材料を使うことと、消費者に対する透明性の大切さを述べました。

実はクリーンラベルには続きがあります。とくに先進国では今からの述べる傾向が、伸びてきています。これらを上手く取り入れることができれば、あなたはビジネスを飛躍的に発展させることができるでしょう。

これは未来の話のようで、目の前に迫ってきていることです。

前回までの内容では、消費者にとっての安心安全・健康面に焦点を当ていました。すなわち食品の機能面ですよね。

お客さんが、安心安全で健康的な食品を食べることができ、また作り手の製造プロセスが見える化され、満足感を得られるようになると、次に求めるのは・・・

Ethical(倫理面)です。

どれだけ原材料がクリーンで透明性があっても、その製造プロセスのなかで環境を破壊しいたらだめですよね?

どれだけ健康に良い食品でも、発展途上国の子供を劣悪環境で労働力として使っていたら、それを食べるあなたは罪悪感を持ちますよね?

作り手が、自分たちの利益だけを求めるのではなく、環境や世の中のことを考えて、倫理的に正しい行動をしていることが、これからはとても大切になってきます。前回提示したクリーンのリストに、以下も付け加えます。

✓ サステイナビリティ、持続可能性
✓ エコフレンドリー、環境面への配慮
✓   社会的な責任
✓ 地域への貢献

また日本ではまだあまり馴染みのない言葉ですが

✓ 動物福祉(Animal welfare)

も注目されています。動物福祉とは人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるなどの活動をいいます。Guilt(罪意識)フリーという言葉も出てきています。

動物福祉
Animal welfare(動物福祉)

さらに日本人には意外に感じるかもしれませんが、以下の内容も環境面に配慮しているという意味合いがあります。

✓ 乳製品フリー

畜産は、排せつ物やガスなどで、環境へ悪い影響を与えていると考えられているからです。だから、チーズやバターでも、アーモンドなどをつかった植物性が良いと考えられ始めています。

植物性バター
植物性のヴィーガンバター。環境保護の観点からも、乳製品フリーを選ぶ人が増えている。

さらにはエコパッケージも注目され始ています。

✓ パッケージのリサイクル
✓ ごみの出にくいパッケージ
✓ 使用後、たい肥として自然に帰るパッケージ

そしてあなたの身近なところではフードロスについても問題もあります。

✓ 規格外農産物の有効活用
✓ ドレッシングやジャムなど、最後まで使い切りやすいパッケージ

クリーンラベルはCleanとClearに分けれらると前回説明しましたが、上記はCleanな活動なわけです。

そしてこれら活動には、当然のことながらClear(透明性)が求められます。具体的にどんな取組をしているか、消費者に見えるようにしなければなりません。

口先だけ上手くて、裏で何をやっているか分からない企業は、このClear(透明性)の段階で、ボロが出てしまいます。

世界ではこのような流れがトレンドとなっています。これが事実です。日本にどこまでこの流れが来るかは分かりませんが、いち早くあなたもこれに備えることをおススメします。

まとめです。クリーンラベルの潮流から見て、これから生き残る食品企業の特徴について挙げます。

・作り手中心ではなく、消費者のことを考えている
・作り手がしっかり情報を集め、学んで、何が安心安全なのかを追求している
・企業活動を、消費者に分かりやすく示している
・消費者とコミュニケーションを取り続けている
・自分たちのことだけでなく、環境面や社会全体のことを考えている

結局は、誠実に活動している企業が、生き残っていくということですね。

– 田中良介

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この記事を書いた人

田中良介
田中良介
食品企業の販路拡大や6次産業化を支援。産地に軸足を置き、現場視点でのサポートが特徴。自らも一農業者として、6次産業化を地を這いつくばりながら進めた経験あり。世界の食品トレンドにも精通している。
2015年 新潟市主催(日本食糧新聞社運営)の6次化大賞グランプリを受賞
2016年 中央サポートセンター(全国版)の6次産業化プランナー認定
2017年 日本食糧新聞社 特派員としての活動も開始
2017年 世界最大の食の見本市「ドイツ・アヌーガ」へプレスとして参加
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