地産地消はネットワークでつくる!

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ブログ再開にあたって

3月1日付にて、『「新たな試み」準備中!経過報告』と題して発信したまま1カ月が経過しましたが、ようやく、ここにブログを再開します。

今まで書いたブログは、「私的なマーケティング本」というスタイルで編集し、どこからでもクリックして読んでもらえるようになっています。

まずは試しにクリックしてみてください!

「農業の売れる仕組みづくり」
https://agri-marketing.jp/masayuki-hasegawa-book-summary/

どうですか。
あなたが日常何か調べる時に「ウィキペディア」を見るように、ここのページの該当項目をクリックして、思いがけないアイデアや行動を思いついてもらえれば望外の幸せです。

私の行動や思考は独特と人から言われます。「個別解」を得たい方には役立つと勝手に思っています。

今後、ブログは「私的なマーケティング本」の項目に書き加えていきます(解説を含めて)。また、『コーナー「この一言が私を変えた」』も適宜発信します。ご期待ください。

では、再開後初めてのブログを発信します!


ブログ『地産地消はネットワークでつくる!』

この1年間、行政の一員として活動している上田市で、いろいろ仕掛けてきました。

その中で、点で終わらせず、面的展開をしている事例を簡単に紹介し、考えます(過去のブログで関連する記事を参考に載せました)。

生産者が感動して始まった料理教室

1年前、私は市内の若手大豆生産者グループを連れて、懇意にしている市外の料理人の店に行き、生産した大豆を料理してもらい食べる機会を持ちました。

生産者たちは、美味しい料理を食べ、さらに料理人の心と技に感動し、地元で料理教室をやって欲しと懇願します。市(職員)は、生産者の主催で地元の交流会館を会場に料理教室を企画しました(Ⅳ(3)②7.3.23「私の家の料理よ」)

開催した料理教室の最後で、参加者共々「この会を継続していくこと」を確認し、単発のイベントで終わらせないという仕掛けをしたのです。

料理教室を継続実施

参加者の中に、市内で料理教室をやっている若手女性料理研究家がいて、この大豆を使った料理教室の講師を依頼し快諾。

料理レシピを考案してもらい、年間4回実施し好評を得ました。生産者はその都度、参加者に大豆の説明をし生産者の思いを伝え、地元にこんな素晴らしい大豆があるとアピールし続けました。

味噌教室も実施

また、参加した味噌醸造会社の若手後継者(Ⅲ⑤7.1.29「駆け込んできた味噌屋さん」)も、この大豆で「味噌作り体験教室」をやりたいと名乗り出ました。年2回実施し、2回ともすぐ定員オーバーとなり盛況でした。

 味噌は大手スーパーで限定販売

さらに、味噌醸造会社がこの大豆を使った味噌を商品化し、地元大手スーパーで限定販売。
もちろん、販売前には生産者・料理研究家・味噌醸造会社担当者・大手スーパー担当者がこぞって市長を表敬訪問。

商品化を報告して試食してもらうという、プレス向けの場を設けました。そのおかげで、味噌販売当日は早々と売り切れ。

市内飲食店でレシピのメニュー化実現

開催した料理教室のレシピの中から、広く市民他に食べてほしいメニュー「上田みどり大根味噌グラタン」を駅前の飲食店に提案(Ⅳ(3)②7.3.24「俺たちの店だ!」)

店で一工夫を加えてメニュー化。もちろん味噌は上記スーパーの限定販売品を使ってもらい、お客様の反応も上々でした。

成果をシンポジウムを開催して発信

生産者グループや料理研究家・味噌醸造会社・飲食店他をつなげて仕掛けた1年間の成果を、シンポジウムを開催して発信。

黒子役で仕掛けた市は関係者から感謝されたのですが、ここで大切と思うことを指摘します。

生産者はプロデューサーを自覚すること

仕掛けは、私を含め市職員が行いましたが、表の顔として主体は生産者です。他の関係者とのつながりは生産者が率先して行わない限り形成できません
では、その時生産者が心すべきこととは何でしょうか。

生産者はプロデューサー(生産者)として、生産した農産物を地域関係者全体(飲食店や消費者等)に伝え仕組みをつくっていくという自覚を持つことです(Ⅲ(2)①6.6.30「プロデューサーということば」)。行政だけが熱くなってもつながらないのです。

食べたいという「欲求」をつくる

もう一つ。
地域の皆さんに「農産物を食べたら美味しい、生産者を応援したい」という気づきをもってもらうことです。地域の生産者を応援したいという「欲求」をつくらない限り、大きな地域消費は起こりません。

行政の役割

私たち市職員の役割は2つあると思います。
「生産者がつなげる主体となる動機づけ」と、「個別の取組みから次々にアクションを引出しシステム化」する支援です。

ブログに登場した皆さんを何とかつなげることができ、その結果、それぞれが互いに刺激し合って行動しています。そういうシステムづくりにマニュアルはありません

飲み会を開いてわいわいがやがや、お互い何を求めているのか腹を割って熱く話し合うことが肝要なのです(Ⅵ⑦7.1.18『「関係性づくり」にこだわるワケ』)

「個別解」はその行為の中から発酵してきます

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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