このひと言・コーナー④『スピードが感動を呼ぶ』

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この間、関わっている会社の中堅社員(彼)の立ち居振る舞いに腹を立ててしまいました。
(心優しいと思っている)この私が久しぶりにカーッとなりました。何に怒ったのか・・・

彼にチョット教えてほしいことがあり(彼しか知らないので)、1~2分で済む簡単なことを聞きに行ったところ、予期せぬ反応に出くわしたのです。

「今日・明日と忙しいので、あさってなら・・・」と、机の書類に目を落としたまま言うのです。どう考えても1分ちょっとで終わる、彼に全く負担のかからない話なのに、用件も聞かずあさってはないだろう・・・。

よほど大変な仕事に関わっていてパニクッているのかと、隣の社員をそれとなく呼んで聞いたところ、「今日は気分的にダメな日」なのだそう。一か月に何日かあるとのこと。

「エーッ」とのけぞりました。
 聞きに来た私がバカだったと感じ、時間がかかりましたが聞きたいことは何とか解決しました。それにしても・・・

いくら忙しいといっても、トイレに行く時間はあるでしょう。ならば、便座に座っている時間を「大変な仕事を考える時間」に当て、私の相手をする1分を生み出してほしかった。

「気分的にダメな日」が何日もあるのはあまりに・・・。会社にこういう人がいるのは避けられませんが、一緒に仕事はしたくありませんね。

一般に、投げられたボール(依頼事項)は、すぐとりあえず返しておくと自分の本来業務に集中できます。そしてそれは、自分の仕事のみならず、相手の仕事にも貢献するのです。どういうことか・・・

それは、「相手の時間を奪わない」ということです。聞かれたことを先送りすると、相手は次の行動に移れません、意思決定も遅れます。相手の時間を奪っていることになります。

私は、頼まれたことは、中長期的なことのほかはすぐ返答するよう心がけています。相手とその場でやり取りし、携帯で問い合わせてすぐ共有・合意していきます(歩きながらはしょっちゅうです)。

スピーディーな対応をすると相手の仕事も加速しますし、感謝されます。一緒に仕事をしようと言ってくれます。「スピードが感動を呼ぶ」のです。

最後に付け加えると、冒頭の彼はその後、皮肉にもスピーディーな異動となりました。そのことで俄然、社内外と連携する仕事はスピードアップするでしょう(異動先の職場がどうなるかは関知しません・・笑)。


 

※ 「このひと言・コーナー」:私が今までに影響を受けた、または話して反響があったひと事を発信しています。あなたの気分転換や話のアクセントとして参考になれば・・・。

※ 過去のブログ記事はマーケティング本形式の「農業の売れる仕組みづくり」
https://agri-marketing.jp/masayuki-hasegawa-book-summary/
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この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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