以前、どこかで出会った言葉に「人生は半返し縫い」がありました。
私の本意は「本返し縫い」の方なので言い換えて、心に刻んでいます。
日常は針と糸に縁のない私ですが、妙に気に入っており、紹介します(下手な作図も参考に掲載)。
どんな解釈か
図①の「本返し縫い」の説明
・縫い方:布の裏側で、大きく一歩針を運んで表に出して半歩戻し、裏に刺してまた一歩運んで表に出し、半歩戻って裏に刺す。その繰り返し。
・結果:紫色の表側は一重に連続して縫える。空色の裏側は2重に縫え、計3重となり大変丈夫。どこかで切れても、抜けない。
・人生に重ねた解釈:1歩出るアクション・チャレンジをし、立ち止まり検証・反省のため半歩戻り(戦略を練り)、さらに一歩出てチャレンジしていく。
ここでのキモは、表が検証・反省の連続でつながっていくことだ。表の検証・反省は謙虚さをもたらし信用をつくる。裏でこそ(人に見えないところで)、人知れずチャレンジ・努力することだ。
図②の説明
・チャレンジして1歩出ても、グダグダ後悔して元に戻ってしまう。その繰り返しでは進歩がない、こもってしまう。
図③の「なみ縫い」の説明
・チャレンジして一歩出て、さらに一歩出る。スピードは速い。トントン拍子。でもどこかで切れると全部抜けてしまう、もろい。
深夜の奇行
私は近ごろ、雑巾を縫うこともありませんが、「my針&糸」は持っています。何を隠そう、たまに深夜、布の切れ端に本返し縫いをし、自らの人生を振り返る時を持っているのです。
そう、三重に縫えているのを確認し、半歩戻った後、次にどう一歩出るか、針と糸を持ちつつ思案している「変人」がそこにいます(笑)。
※ 過去のブログ記事はマーケティング本形式の「農業の売れる仕組みづくり」
https://agri-marketing.jp/masayuki-hasegawa-book-summary/
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この記事を書いた人

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長谷川戦略マーケティング研究所所長
1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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