このひと言・コーナー⑥『礼は禮である』

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あなたは、お礼を言いそびれたことがありませんか。
言いたかったのに、言うタイミングを失してそのまま。

私も忙しさにかまけて、お礼のメールや手紙を出していないことはたびたびです。恥ずかしいです。

そんな時に、旧漢字「禮」を思い出し、遅ればせながらお礼のアクションをとります。

私の勝手解釈ですが(辞書には出ていません)、「礼とは、かさをすこと」と思っています。示+豊で成り立っていますね。

忙しくて心にゆとりや豊かさを欠いている時、人は礼を失します。
時々、相手にお礼の言葉や行為を欠いていないか、そして心に豊かさを失っていないか、自己チェックをお勧めします。

さらに、礼は「人としての振る舞い」に関係する漢字でもあります。「礼儀正しい子に育てる」のは、子育てにおいて基本でしょう。

武道の中でも「礼に始まり礼に終わる」という言葉があり、「相手への思いやりや尊敬の念」「スポーツマンシップ」にも通じます。

昨今の、日大アメフト部騒動、省庁による大量の改ざんや政府のウソの答弁。企業もデータ改ざん、不正会計等、続々・・・。

何年か前にはあり得なかった光景が大人の世界では連日報道されています。恥ずかしいです。

そこでは、地位の高い人ほど醜い「人としての振る舞い」を露出しており、「心の豊かさ」とは真逆の「心の卑(いや)しさ」がむき出しになっています。

そんな劣悪な環境下ですが、ひるむことなく若者たちに恥ずかしくないよう、「礼=禮」を心に刻み、名もない人間が堂々と責任ある大人の行動をしていきましょう。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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