代弁してくれた若者!

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先月、夫婦で大ファンの「小田和正」さんのコンサートに行ってきました。
30年以上前の結婚式披露宴でのエンディング曲が「愛を止めないで」。

コンサートでは、特段流ちょうにしゃべるでもなく、ぼそぼそ。でもファンにとっては その語り口がたまらない。70歳を過ぎてのあの奇跡的な声を聴けるだけで充分。 同時代に生きているだけで幸せと感ずるのです。

長野市には8年ぶり、平日にもかかわらず中高年カップル(笑)がわんさか。 こんなに湧いて出てくるのかという感じ。

マーケティング的には「熱狂的ファン」を持つ商品(歌手)の圧倒的な力ですネ(醒めた言い方でごめんなさい)。

大満足で帰りましたが、その後、あるシーンが心に確かに残っているので、そのことを 記します。

私たち夫婦は2階席で、妻は不満顔でしたが、演奏が始まれば途中から立ちっぱなし。 妻は還暦過ぎてもなんのその。手を振り声を発し盛り上がっていました。いったん曲は 終わり、アンコール。

その後、再度のアンコール催促をしたいがさて、会場の雰囲気を見つつ、と思った瞬間です。

2列前の若者が一人スクッと立ち上がり、「アンコール」と大きな声で叫び始めました。
周りは驚くとともに、よくぞ代弁してくれたとばかりに何人かが彼に向って「がんばれー」と声をかけ始めました。

「アンコール」と「がんばれー」の声が交錯する会場。大多数のおばさん&おじさんの思いを代弁しリードしてくれる彼に引きずられるように、会場は「アンコール」の大合唱に染まっていきました。もちろん、しっかり応えてくれた小田さん。

実は、その若者は演奏中も最初から立ちっぱなしで手拍子と声援を送っていました。
たぶん、小田さんの優しく人をいたわる歌詞や歌声に、彼は救われているのだなあと勝手ながら思いました。

自己責任」「自助努力」という乾いたことばが当然のごとく繰り返され、相手を思いやり人と人とが支え合って豊かに生きる、という当たり前の生き方を置き忘れてしまった、生きづらい今の世の中。

小田さんの歌声は、この若者やおばさん&おじさんの心に沁み渡り深く刻まれています。 今、私たちは何をしたらいいのかも含めて。

立ちっぱなしで声援を送り、アンコールをリードしてくれたこの若者。70歳を超えた小田さんに、コンサートで彼が何回か「あることば」を叫びました。私は意外に思い、そしてこの若者を信頼し応援したくなったのです。

聞いた周りも世代を超えて共感、この若者と一体化し 一緒に叫び伝えたかった共通の純粋なひと言とは・・・

小田さん、ありがとう!」

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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