前回ブログへの「ある感想」

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前回のブログで「谷川俊太郎さんの詩の朗読会」について書きました。

その後、朗読会に参加していた知人の康子さんから感想をいただきましたので、その一部を紹介します(本人承諾済み)。


ブログを読んで、あの日あの空間のことを思い出すことができました。 ありがとうございました。

谷川さんは、パワフルでユーモアもあってしなやかで、、、「すきになると」という詩、一番印象に残りました。

日韓関係というと、20代半ばのころに出会った韓国の同世代のヤンさんという女性のことを思い出します。

ヤンさんは、韓国で保育の仕事をしていて、もっと絵本の勉強をしたいと考え、日本の保育の専門学校に留学されていました。
知り合いを通してお友達になり、私が働いていた幼稚園を見学に来てくださいました。

「康子さん、韓国に遊びに来てください。そして、街の人に 日本は好きですか?と聞いてみてください。80パーセントの人が 嫌いですと答えるでしょう。

でも私が日本に来て出会った人は皆さん素敵な人で、私は日本が大好きになりました。私は韓国に帰ったらそのことを周りの人に伝えたいと思います。」

と言ってくださったことが嬉しかったです。
その後、韓国に帰られてからもしばらく文通していましたが、私も何度か引越しをしたので、今は音信不通になってしまいました。

今でも時々、ヤンさんのことを思い出しています。」


この個人的な思い出、つながりが尊いと思います。個人の思い出は何人も変えることはできません
世の中の空気や流れに左右されず、皮膚感覚でつながっていることが日韓両国の未来を担保すると思うのです。

そして、自分にとっての「過去からの価値」を改めて問い直し、保守すべきことを簡単に変えてはいけないと。未来につなげていく生き方を忘れてはいけないと思います。

老詩人(ご本人の言い方です)の詩は、自分にとって「好きになること」とは何かを教えてくれます。
そして、私たちはハッと気づきます。今のよどんだ世の中で生きていくにはどうしたらよいのか。それは個人的な自分に立ちかえることであると。

そこでの私の立ち位置は、死者を含め今まで出会った人たちから学んだことを次の世代に伝えていく「保守」という立場です。

そのことを康子さんの感想は私に改めて気づかせてくれました。ありがとう!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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