トーク時間オーバーが「短かった」といわれたわけ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 3

以前、ブログに書いた「うえだ発酵四姉妹」の活動(2018/11/27.11/30.2019/5/18.5/31)は、思った以上に地域から支持され、大きく発展しています。

活動は、四姉妹である杜氏2人と味噌・甘酒醸造の2人、そして発酵食材を使った料理を作る料理研究家1人の計5人がユニットを組んでいます。

近頃、上田市近隣の坂城町商工会女性部から設立40周年記念トークイベントに招かれ、進行役の私と計4人が参加しました。

メンバーのうち2人が所用で参加できず、実現が危ぶまれましたが何とか開催。そして、聴衆の満足度は事前・事後で大きな変化がありました。

主催者側等は、トーク参加者が四姉妹のうち2人なので、がっかり気味なのが分かっていました。3人は参加してほしかった・・・。

そこで、自称マーケター(マーケティング戦略立案者)の私は直前に3つのことを仕掛けようと心に決めました。それは・・・

(1)不参加2人のメッセージを前もって用意し、トーク前にパワーポイントで披露。あくまで5人で一緒に参加したかったとの思いを感じてもらい、主催者側の残念な気持ち(であろう)を和らげる。

(2)聴衆者の問題意識や関心がどこにあるのかを仮説設定。「企業のまち坂城」の商工会女性部なので、トーク者3人に女性として家業の経営にどうかかわり、そこにどんな困難があったのか、そもそも始める動機は何か等を語ってもらう。

(3)聴衆の中心は地域で活躍する女性たちですから、発酵のうち美容・健康・子育てに絞って話してもらう。発酵とは何か、仕事はどういう工程で進めるか等には関心が薄いと判断。私は何回かトークイベントに一緒に出演しているので、聴衆の反応を見ながらジャズ感覚で進める。

以上を踏まえ、トークイベントは10時から11時の1時間でしたが、15分オーバーしたところで、さすがにヤバイと次のまとめの言葉(たぶん)で打ち切りました。

「一言、まとめます。今までお聞きいただいたように、3人に共通しているのは、“チャレンジ心”であり、勉強を続けること、粘り強さです。

家業や自営のなか、子育てをしつつ果敢に挑戦していく姿勢が皆様方にも伝わったかと思います。そして、それは時間をかけて。そう、時間をかけ醸すことで価値を生む、ということを知っているからです。」

その後、幸い参加者は口々に「いい企画だった」「時間が足りなかった、短かった」「また違う場所でやってほしい」等のお褒めの言葉を多く聞き、私たち4人はホッとしました。

特に、3人のうち長女役の原商店女将・原有紀さんの家業にかかわる物語は、ある本の中で紹介され最近出版されたことから(「衰退産業でも稼げます」 藻谷ゆかり著 新潮社)、とりあえず手持ちの4冊を持ってきてもらいました。

あっという間に売り切れ、参加者のうち似た境遇の方もいて、大いに話が盛り上がっていました(その後、私たちはアイスクリームを食べ打ち上げ)。

私は、多くの聴衆者に喜んでもらっている光景を見て、心に浮かんできたことがあります。それは、昨年私が仕掛けた「このユニットへの思い」です・・・

5人とも、個人としての立ち位置が明確なことですそれぞれ夫や家族がいて家業を営む姿勢が素敵だと思ったのです。

そのうえで、それぞれの家族の理解のもと、個性を生かし連携して「発酵のまち上田」を盛り上げるために労をいとわず行動する力。周りの人たちに受け入れられ、必ず大きなウェーブを起こすだろうと。

その兆候が早くも表れており、世界への発信のきっかけになりうる取り組みが水面下で始まっています。また後日報告しますので、ご期待ください!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加