台風19号、人とのつながり

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私は、千曲川沿線の坂城町(長野県上田市隣接で長野市寄り)に先祖代々住んでいます。
今度の台風は、海外では“史上最大級のハリケーン”と言われ、気象庁の台風情報では「数十年に一度」というフレーズが繰り返されました。

しかし、正直、自分には直接関係ないといつものように自己中心的に思っていましたが、「今回は違いました」

報道の通り、千曲川沿線が甚大な被害を受けました。記録的な水位による氾濫は明治以来。我が家も避難勧告をうけつつ、位牌他、重要物を2階に上げ待機し、かろうじて水害を回避。

しかし、ピークを過ぎた翌日(13日)早朝、堤防に行って見ると、近くの護岸がえぐられ危なかったと肝を冷やしました(アイキャッチ画像参照)。

朝から携帯に連絡があり、上田市内の味噌醸造会社若社長から何か炊き出し等のお手伝いをしたいが、との問い合わせに対応。

暴風による我が家の小被害の修復をし、近隣の道の駅「道と川の駅おとぎの里」へ行く。
実は前からこの日のために練りにねったイベント・マルシェ(市も関わる)を計画していましたが中止。さぞかし複雑な思いだろうと激励に行ったのです。
しかし着くと、もう私の想像の先をいっていました。

道の駅はイベントを急きょ中止し、防災拠点として地域支援事務所を開設。出店者(上越市・清水市・和歌山県・群馬県を含む)と連携し上田市の避難所数か所へカレーやうどんを提供(写真は上越市からの出店者:マルシェは中止し、道の駅の通常営業内で一応販売。しかし、客はまばら ※写真掲載は承諾済)。


他県からの出店者が「急きょイベント中止、即災害支援活動」は、なかなかできません。頭が下がります、感謝しかありません。

それとは別に、間接被害も発生中。というのは・・・
災害後のイベントがことごとく中止になり、旅館やお弁当屋さんはキャンセル続出

そこで急きょ、イベント中止によるお弁当等キャンセル分の販売を、開催可能なイベントにシフトする段取り(事前に他の弁当出店者に了解をとる等の調整を含め)をしたり、できるだけ「つなぎ役」をかって出ています。

以上、私の周りの狭い範囲での直近の様子であり、ダメージは想像以上に広範囲で復旧には時間がかると思われます。

ただ、地域の人々のつながりは、「千曲川の決壊などで切れるものではない」と信じています。

それは、朝、電話をくれ避難所で味噌汁を振るまった味噌屋さんの最初に発したワンフレーズ。「共同体への思い」としての住民共通の意識と思うからです。

共同体の一員として放っておけない、というみんなの熱い思いのフレーズとは・・・

いてもたってもいられない」 

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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