「農業アップサイクル」に注目!

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近頃、久しぶりに食品マーケティング業界の第一線で活躍されている田中良介さんと情報交換する機会がありました。

いい機会なので、農業関連のご縁のある多彩な方たち(ワイナリーオーナー、米生産者、養豚事業者、観光団体関係者他)と懇親の場を持ち、近況を報告し合ったのです。     

そこでの田中さんの話で、勉強不足の私が初めて聞いた言葉がありました。
世界の食品情勢の中では注目されている言葉だそうです。
その言葉とは・・・「アップサイクル」 

あなたはご存じでしたか?

ペットボトルやビン、紙などを回収して再度利用するのがリサイクル(再利用)。
その進化バージョンで、不用品や廃棄物から元の製品よりも付加価値の高いものを生み出すのが「アップサイクル」。

円をぐるぐる回るリサイクルではなく、らせん状に回りながらアップしていくアップサイクルで、各自の農業の付加価値アップ&儲けビジネスを考えていこうと盛り上がりました。

この集りを「農業アップサイクルの会」と名づけ、定期的に情報交換することになりました。

私にはこの言葉について予備知識がないので、その後少しネット等で調べてみましたが、思いがけない驚きの情報に出会ったのです(あなたはご存知かもしれませんが)。

アップサイクル(Upcycle)とは、古い布、古着や廃材、古い家具他の廃棄処分されていた不用品(ゴミ)を、別の製品として生まれ変わらせることを指します。

例えば、破棄されていたタイヤチューブを回収してメイン素材とし、オリジナリティのある一点物の「唯一無二」のバックや靴などを制作するなど。

農業分野の事例を調べると、全国の農家から有機栽培や自然栽培で作られた規格外や不揃いの野菜を買い取り、調理した野菜をビン詰めして加熱処理し、殺菌・脱気させ常温保存を可能にし、塩麹やソースで商品化するなど。

また、玉ネギやナスといった身近な野菜を使った染め物もあります。中には、こんな食べ物も。

余ったビールを使って、小麦粉、ベーキングパウダー、粉チーズ等と合わせ、イーストいらずの「ほろ苦ビールパン」づくり。

確かにリサイクルではない付加価値食品にアップしています。

さらに、英国の事例でえ~と驚いたのは・・・

ナナント「廃棄パンからビールを製造」するという想定外のアップサイクル商品。

英国のパンは、生産されたうちの44%が廃棄に回るという悪循環であり、その解決策として考えついたのが捨てられるパンを使ったビールづくりでした。

あくまで目的は廃棄パンの削減に向け食料システムの見直しを図る、とのこと!

さらにさらに、こんな驚愕の農業アップサイクル商品も開発中・・・。

トマトの廃棄物を使った微生物燃料電池

米国の研究チームが2016年に開発の途中経過を発表し世界を驚かせた、と紹介されています。

世界はどんどん先を行っていると感じた次第。地球にやさしい夢がある農業の未来を創ろうとして・・・。

結成ほやほやの「農業アップサイクルの会」は、何ができるか少しワクワク楽しみながらですね。

等身大で「地球や暮らしにやさしい自らの事業」とはなにか考え見つめ直すことからスタートしようと思います。

急がば回れで。「らせん状」を少し意識して・・・。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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