新年会で地元産シードルを飲んでもらった!

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今年の地元・長野県坂城町の自治会新年会。
私は地区役員なので、ある思いをもって出席しました。どんな思いか・・・

坂城町は果実ではリンゴの産地。しかし、昨年は台風19号の影響で少なからず落下やキズ等の被害に見舞われたとのこと。

そこで、生食以外の加工品「シードル」(リンゴの発泡酒)の原料に使われるリンゴ需要を盛り上げることが、今後のリンゴ生産者の支援につながるのではと、次の行動を思い立ちました。

さいわい、坂城町には1年半ほど前にワイナリーが設立され、私も微力ながら応援しています。
ワイナリーには地元産のリンゴを使用したシードルがあり、まだあまり知られていないので、新年会の乾杯用に飲んでもらおう。

少し高価で生産本数が少ないので、初めの一杯だけということで用意しました。

例年の新年会の酒はビールで乾杯し、後は差し入れてもらった日本酒等で、それ以上のこだわりはありません(酔えればいい)。

ならば、意識的に坂城町のリンゴを使用したシードルを地元の住民に知ってもらい、故郷に誇りを持ってもらおう。

我が町は、「工業のまち」として有名で、農産物はわきに追いやられている感があります。

そこで、小さな工業の町だがこんなに農業も頑張っている、美味しい地元産のシードルがあるとみんなで盛り上げられたら、地域に愛着を持ち、豊かな生活がおくれると想像するのです。

輸出も多い工業の町なので、多くの外国人が訪れます。そこで、お互いコミュニケーションの深化を図るには地元産ワインやシードルが大いに役立つでしょう。

新年会では、年配者を中心に初めて飲んだという方が多くいました。感想は色々でしたが、飲む機会を徐々に増やしふだんに飲んでもらえれば。そして生産増につなげられれば・・・。

新年会ではさらに、近隣の上田市にある若林醸造さんの特別限定日本酒を提供。
何が特別かというと、台風19号で上田電鉄別所線の千曲川橋梁が崩落したことから、地元の酒造会社が復旧支援の為に造ったのがこのお酒。

「がんばろう!上田電鉄別所線」と銘打ち、売り上げ1本につき200円を上田電鉄に寄付。
広域上田圏にある坂城町住民も少しでもお役に立てばと提供しました(もう売り切れ)。

実は、今年私が夢想していることがあります。
それは、「坂城産シードルで乾杯条例」を作ってほしいことです。

町民がみんなで支援する機運が芽生えれば、リンゴ生産者の生産意欲も高まり生産継続へとつながると思うからです。この条例は町議会の議員立法で成立を目指してほしい。私も協力します。

そして「坂城産シードルをジョッキで飲む会」を立ち上げたいですね。

昨年、友人の田中良介さんから、「長谷川さん、オランダではシードルはビールの代替物で、ゴクッと飲むのど越しがたまらないのです」と教えてもらい、非常に気になっています。

以上、新年に、地域の「つながり」を大切に、「大いなる豊かな田舎」を創造していければと思っています!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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